中小会計要領って何?⑭
とうとう、関東地方でも梅雨が明けましたね。一昨日の気温から一転、昨日からとても暑くなりましたね。明日は土用の丑の日、ウナギを食べて、暑さに負けないスタミナをつけていきましょう!
「中小会計要領って何?⑬」では、「商品別(部門別)変動損益計算書」を使って、中小会計要領の「ステップ3 経営等への活用」として例題と出させて頂きましたが、例題を解きましたか?
今回の「中小会計要領って何?⑭」では、「中小会計要領って何?⑬」の例題の解答編です。そのため、例題を解いていない方は上記の「中小会計要領って何?⑬」をクリックして是非問題を解いてみてから今回のブログを読んでください。
●例題 ~解答編~
例題:複数の商品を取り扱っている会社Pが、商品別の変動損益計算書を作成するため、取り扱っている商品をAグループ、Bグループ、Cグループと3つのグループに区分し、商品別変動損益計算書を作成しました。
その結果、
Aグループ:売上高450 グループ別直接費200 グループ別限界利益250
グループ別固定費150 グループ別利益100
Bグループ:売上高350 グループ別直接費150 グループ別限界利益200
グループ別固定費125 グループ別利益75
Cグループ:売上高200 グループ別直接費100 グループ別限界利益100
グループ別固定費75 グループ別利益25
となり、共通費150を従業員数で按分した結果、「Aグループに50」 「Bグループに65」 「Cグループに35」 配賦することとなりました。
その結果、グループ別の営業利益は「Aグループは50」 「Bグループは10」 「Cグループは△10」 となりました。
ここで問題です。
この結果をみて、あなたはCグループの取り扱いをやめますか?
Cグループの取り扱いをやめる理由や、どの数値(項目)に注目したのかも考えてみてください。
●解答
今回の問題の答えは「中止しない」が正解です。
注目して頂きたい数値は「グループ別利益」です。
Cグループのグループ別利益を見るとこの段階では黒字です。
中止しない理由はここにあります。
このグループ別利益はCグループに直接かかっていた変動費や固定費を差し引いて算出した言わばCグループの純利益です。そのため「グループ別利益」が出ているグループであればその商品グループを販売することは会社にとって“利益を生み出す源”ということになります。
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