会社の健康診断㉕
「会社の健康診断㉔」では、今まで説明した「変動損益計算書」から診ることのできる会社の指標「損益分岐点」を使って、目標利益に達するためにどのくらいの売上高が必要になるのかについて説明しましたね。
「このぐらいの利益を目標としているけど、どのくらい売り上げが必要なのか」そういった疑問を「損益分岐点(損益分岐点売上高)」を求める算式を応用することにより、概算ではありますが、下記の計算式により算出することができましたね。
「目標の利益を達成するための売上高 = (固定費 + 目標利益※) ÷ 限界利益率(限界利益 ÷ 売上高)」 ※計算式の前提として、目標利益は経常利益の時点とします。
このように、目標の利益額を達成するためにどのくらい売上があれが良いか目安があるとわかりやすいですよね。
今回の「会社の健康診断㉕」でも、「損益分岐点」を使って会社の健康診断をしていきましょう。
●会社の健康診断㉕~損益分岐点を診てみよう③~
・経営安全率
この「経営安全率」は売上があといくら下がったら、利益がトントン(0円)になるのかを見る指標、つまり、経営の安全度を診るためのものです。
「経営安全率」は下記の計算式で算出します。
経営安全率(%) = 1 - 損益分岐点売上高 ÷ (純)売上高 × 100
例えば、「純売上高が、1,000」で「損益分岐点売上高が700」の場合、経営安全率は30%となります。
もし、売上高が下がっていき、仮に30%まで減少すると経常利益がトントン(0円)ということになります。
このように、変動損益計算書からでした見えてこない指標もあったりしますので、是非取り組んでみてください。
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