会社の健康診断㊱
「会社の健康診断㉟」では、収益性の指標として、「総資本経常利益率」について説明しましたね。
「総資本経常利益率」とは、投下した資本でどれだけ経常利益(会社が通常の事業活動を行うことによって得た利益)生み出したのかを診るための指標でしたね。
「総資本経常利益率」は「総資本経常利益率 = 経常利益 ÷ 総資本 × 100 」の計算式で算出します。
上記の「総資本経常利益率」の計算式を分解すると「総資本回転率」と「売上高経常利益率」に分解することが出来ます。
「総資本回転率」では資本効率を見て、「売上経常利益率」では利益率を見るため、2つの面から収益性の高さや低さを見ることができます。
「総資本経常利益率」は高い数値の方がよいことになります。そのため、この指標の数値が低い場合には、何が要因なのかを見ていき、改善をしていきましょう!
それでは、今回の「会社の健康診断㊱」では、前月や前々月など過去の「貸借対照表」と今の「貸借対照表」との比較でのチェックポイントを説明します。
●会社の健康診断㊱~貸借対照表を診てみよう①~
「会社の健康診断」シリーズでは様々な指標について説明してきました。
指標だけではなく、前月や前々月などの過去の貸借対照表と今月(今)の貸借対照表の比較をすることも大切です。
そこで、どのようなところをチェックしていくを診ていきましょう!
・売上債権編
売上規模が大きくなるとそれに比例して、売上債権の金額も増加しがちになります。売上が短い期間で大きくなると入金はまだだが、仕入代金の支払いが大きくなるため、資金不足になる可能性が出てきます。それに加えて、売上債権回転期間が長期化していくと、手元の現預金へ大きく影響していきます。
そこで、チェックするところは、売上債権の増減額の分析です。得意先別に売上債権の残高を管理している場合には、得意先別に売上債権の増減額を見てみましょう。
その他に、「不良債権や回収漏れがないかのチェック」「得意先との取引条件が変更になっていないか」もしていきましょう。
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