会計初級の書③~貸借対照表の構造その2~
「会計初級の書②」の続きです。
●『資産』『負債』『純資産』の中身は?
「『資産』や『負債』の中身は現金や預金といった勘定科目なんだろ。」と言われれば、確かにそうです。
しかし、ただ勘定科目を知っているだけではその勘定科目が何を表したいのかが見えてきません。
そこで、もっと視野を広げて大きい括りで見ていきましょう。
(1)『資産』
『資産』は大きく分けて、
①流動資産 ②固定資産 ③繰延資産
の3つに区分することができます。
①流動資産とは、1年以内に現金化できるものをいいます。
具体的には、『現金』『普通預金』『売掛金』などの当座資産や『未収入金』『前払費用』などのその他の流動資産などがあります。
②固定資産とは、1年以内に現金化できないものをいいます。
具体的には、『建物』『車両』『借地権』などの固定資産、『敷金』『長期貸付金』などの投資その他の資産などがあります。
③繰延資産とは、すでにお金を支払ったり、支払いの義務が確定して、その支払いに対するサービスなどを受けたにも関わらず、そのサービスなどの効果が将来にもわたるものをいいます。
具体的には、『創業費』『開業費』などがあります。
(2)負債
『負債』は大きく分けて、
①流動負債 ②固定負債
の2つに区分することができます。
①流動負債とは、1年以内に返済期限が到来するものをいいます。
具体的には、『買掛金』『預り金』『短期借入金』などがあります。
②固定負債とは、1年を超えて返済期限が到来するものをいいます。
具体的には、『長期借入金』などがあります。
(3)純資産
純資産は大きく分けて
①資本金 ②剰余金
の2つに区分することができます。
①資本金とは、株主からの出資をうけた部分をいいます。
②剰余金とは、これまでに累積されてた利益(損失)の部分をいいます。
個人事業主の場合、元入金(事業主の出資とこれまでに累積された利益(損失)の合計)となります。
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