「思わんとあきまへんなぁ」はアタマで”思わ”ないのがポイント!?

最近の事務所では、朝の『生き方』の輪読により、いろいろな気づきを得ています。これまで、何度も読んだ文章なのに、触れるたびに新しい発見があってうれしいです(*^_^*)。

 

稲盛和夫氏の著書にも頻繁に登場する、松下幸之助氏のダム式経営のお話。

ダム式経営とは、天候や環境に左右されることなく水量を一定にコントロールできるダムと同じように、環境の状況に依存しすぎない、余裕のある経営のこと。そういう理想的な経営を目指しましょう、というお話です。

 

参加者は、ダム式経営の具体的なやり方を教えてもらうことを期待してきたのに、松下幸之助氏は、

「そんな方法は私も知りませんのや。知りませんけれども、ダムをつくろうと思わんとあきまへんなあ。」とつぶやきました。

期待を裏切られたと、参加者の何百人の中小の経営者は失笑したそうなのですが、稲盛氏は、体に電流が走るような大きな衝撃を受けて、松下氏のことばに重要な真理を見出しました。

 

「思わんとあきまへんなあ」のつぶやきは、「まず思うこと」の大切さを伝えていて、思いがすべての始まりになるから、まず、強くしっかりと願望することが重要だといっています。

 

・・・さて、ここで、再度、その講演に参加した中小企業の経営者さんの方々に話を戻してみます。

 

『いやいや、”思う”ことくらい、オレは毎日やってるよ(-“-)。しかも、強く”思って”いる。でも、事態は一向に良くなっていないじゃないか(フン!?)!』

とつぶやいたかもしれません(勝手な想像ですけど)。

 

 一見、ごもっともな意見かもしれない、ですね(^_^;)。

 

 けれど、ここで、稲盛氏の”思う”は ふつうの”思う”とは、性質が違うのかもしれません。。。

 

例えば 今日、一日の仕事が終わって「あ~、疲れた。今日もキツかったなぁ。なんか、もっといい仕事があるといいのに。」と”思ったり”、日頃のストレスを紛らわそうと、仲間と会って飲んで、不満を言ったり”思ったり”、仲間の変化があったか気になったり・・・という類いの”思い”ではないのでしょう。

 

そうではなくて、それはすなわち”強烈な願望”であり、そこに【感情】があるのが、正解の”思う”(^^)/なのです。

 

願いが叶ったときの姿がはっきりと見えるくらいの願望、すなわちそこに、喜びやワクワクとした【感情】が共存していること。

 

何かを望むのは、それが得られた時の【感情】が欲しいから。

 

 だから、つらいことも継続して頑張れる!!

 

だから、”思う”は、アタマ(左脳)で処理されるものではなく、【感情】が共存する右脳で処理されるべきもの。

 

 

 また、「思わんとあきまへんなあ」は、『今はできていないけれど、将来は、きっとできているはず』という、未来志向のことば。

 

一方、「どうしたらダムがつくれるのか知りたいから、教えてほしい。」は、今、何とかしたい、なんとかなればよい、という現在対処型の考え方です。

 

なので、”思い”のベクトル自体も異なっていますね。

 

こんな、かんじで違いを掴めれば、分かりやすいでしょうか??

 

”思い”に【感情】はありますか?という質問をされたとき、「Yes!」と答えられますか?

 

”思い”に【感情】???という疑問を抱いたら、ぜひ、当事務所にご相談を~(^^)/~~~。

 

 四葉のクローバーと手

 

*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*
権田会計事務所
公認会計士・税理士 権田 俊枝

〒373-0853
群馬県太田市浜町3-6
太田商工会議所会館4階

tel.0276-49-5575
fax.0276-49-5576
e-mail:t-gonda@tkcnf.or.jp
www.facebook.com/gondakaikei
*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*