『世の中で唯一越えられない壁は自分で作った壁』
スポーツ選手は、10代など若い頃に活躍し、普通の人が社会人としてデビューする年齢には現役を退く、というケースも多々あると思います。
引退後は、次のキャリアを築く必要がありますが、現役時代から競技引退後を意識し、社会人としての歩みを考える「デュアルキャリア」が重要だと、日経新聞の「私見卓見」(奥村武博氏)で述べられていました。
その記事の内容には、阪神タイガースに入団していた井川慶投手は、引退後、なんと公認会計士になったのだそうです。
さらに、税理士試験ならばシーズンオフに何かを勉強しておくことの一案、とありました。
なるほど会計知識は数字で評価されるスポーツ選手との親和性も高いのだそうです。
スポーツ選手の強みは、PDCAをしっかり回せること。
この強みを意識するしないでは、長期的にキャリアに大きな差ができてしまう、とのことでした。
目の前の、スポーツ選手としての 目標として課された数字(結果)を出す苦労に直面しつつ、
引退後の次のキャリアを考えるのは、正直、容易ではないと思います。
通常、そんな余裕は、体力的にもメンタル的にも十分にはないでしょう。。
でも、スポーツ選手特有に思える、セカンド(デュアル)キャリアという仕事観も、
私たちのような、スポーツ選手以外でも十分考えるべき問題ですね。
ふたたび、私見卓見の筆者の記事に戻ると、
『スポーツ選手はよく「スポーツしかできない」と言うが、これは、「他のことができない」と同じ意味ではない』
という考え方に、感動しました。
私たちも、職業が決まり、安定してその仕事に明け暮れるようになると、まったく同じような考えに陥るからです。
同様に、 『世の中で唯一越えられない壁は自分で作った壁』ということばも奥深いですね!
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公認会計士・税理士 権田 俊枝
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