”物心両面”の「心」を”パラダイム”という視点から考えてみる。

盛和塾の世界大会で はじめの大会挨拶で、小池由久理事が、

「企業経営の目的は、『物心両面の幸せの追求にある』のだけれども、心の幸せというのは、ここにはない。心の幸せは、人それぞれが心のなかで感じるものだから。」

 

といった内容のお話をされていました。

 

物心両面の物(ブツ)の幸せとは、

衣食住が足り、経済的に豊かになることであり、金額とか、モノの所有状況から「量」的に図れるので、たしかに分かりやすいですね。

 

それに対し、精神面での幸せは、人それぞれが心で感じるものであり、その人の価値観や感情によって左右されたり異なったりします。

価値観は、まさに、その人が育った環境などから長~く影響を受けているわけです。

 

人は、どのような基準で心に満たされた幸せを感じるのでしょう・・・?

 

 

習慣化コンサルタントの古川武士氏が「人生を決める”成長スイッチ”をONにする」という著書で、

ふたつのパターンのパラダイムを紹介されています。

 

パラダイムとは、固定化された考え方のワク組みのことで、あたりまえだと信じている常識です。

 

ひとつは、 「不足感の理想実現パラダイム」で、

 

”今は不足でダメ!(な状態)。幸せは未来にある!(現状を否定)

”ライバルに比べてまだ足りない。目標に対して未達成”(自分を否定)

といった、 ”不足感”や理想とのギャップを埋めて”戦う”ことが自分を駆り立てるモチベーションになっている考え方です。

 

 

それに対し、 「豊かさの理想実現パラダイム」は、

 

「現状」に満足、感謝し、理想はその「現状」を拡大した先にあるという状態を指します。

 この場合、貢献や楽しさ、喜びをもっと得ようという”快感”がモチベーションになっています。

自社が拡大するのは、幸せをもっと世に中に広げるためであり、今現在を大切にします。

 

もちろん、どちらが正しいとか悪いとかではありません。

現実、戦うことに充実感を得る人もいらっしゃると思います。

 

 心の幸せは状態や条件に存在するものではなく、感じるものです。

 

 

前者のケースでは、心に充実感を感じることができません。

仮に目標を達成しても、 「まだまだ(足りない)!もっともっと!」

と不足感を感じて生きるからです。

 

戦わないと元気がでない状態。。。

 

”戦い”は、常に不足感を生むのでは、と思います。

 

物心両面の”心”は、やはり心のあり方がポイントにありそうですね(^^)/。

 

 やはり「今、ここ、じぶん。」の一瞬単位で、幸せを感じられるのが最高です。

 

ちなみに、私流の戦略の定義は、 『戦わずに、(内側から)燃えること。結果として自然に勝っていること』です。

 

戦わず、今を大切にし、しかも(自然と)人生で成功している、

 

こんな理想を追求したいですね。

 

 

 オレンジ色のバラ 

 

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