”考え方”のベースの構築は”右脳”がカギ!?

 

今月からは、『働き方』に続き、『生き方』のまとめを職員とともに着手中です。

 

塾長(稲盛和夫氏)の著書に たびたび登場している、

 

人生・仕事の成功の方程式=「考え方」×「熱意」×「能力」

 

 

「能力」は、才能や知能、健康な体や運動神経など、多分に先天的な資質が多く、自分自身でコントロールがあまり利かない要素です。

 

それとは異なり、「熱意」(ことをなそうとする情熱や努力する心)と「考え方」(心のあり方や生きる姿勢、哲学や思想)は自分自身の努力の中での発見や気づきなどをきっかけとして、コントロールが可能な要素です。

 

上の方程式で注意すべきは、「考え方」にマイナスポイントがあり、「能力」と「熱意」に恵まれながらも、「考え方」の方向が間違っていると、3要素を乗じた結果は、大きなマイナス点になるから、「考え方」には十分、注意を払わなくてはならない、というものです。

 

同時に、シンプルな言葉、法則であるだけに、アタマだけで理解してしまう危険性も謳っています。

 

人生で数々の体験をし、そこから経験則として、この法則に気づいていく、というパターンならば、アタマだけで理解してます、というリスクはないのだけれど、

さぁ、これから、この法則を胸に刻んで生きていこう、という場合に、なにか”血肉化”できるためのポイントはないものかな~、とも輪読中に考えていました。

 

 稲盛氏は同時に、心の働きについて、”人生は心に描いたとおりになる”、という「宇宙の法則」をぜひ、心に刻みつけてほしい、といっていますが、

この法則は、人生の数々の”体験”から確信するに至った絶対法則としています。

 

 この”体験”に焦点をあてて考えてみたときに、

 

「考え方」を省みるには、やはり、自分の心を「観察」する体験が必要かな、と思いました。

 

たとえば、自分は目下、こんな「考え方」をしているな~(けしからん!)、とかいう”自覚の体験”をすること。

 

だって、心は、無意識に何かを考え、それを繰り返すと習慣になり、性格となって人生が決まってしまうから・・・

 

 

飯塚毅先生著の『自己探求』(TKC出版)に、こんな一節があります。

 

『まず、分かっておいて頂きたいことは、多くの人は自分の心を見ていない、ということです。(略)自分の心を見ている人というのは、実は達人だけなのです。非常に少ないです。

 

・・・多くの人は、白隠禅師が言った二念を継がないという自己修練を、自覚的にやっていないからなのです。・・・多くの人は「知らずに」二念を継がないでいるだけなのです。そこに自覚が、発見が欠けているのです。

 

・・・自覚して二念を継がないのと、知らずに、二念を継がないで生活しているのとでは、その間に千万里の隔たりがあるのです。

 

・・・多くの人は、自然に生活の中でなんとなく二念を継がない生活を送っているだけで、自分が利己心のとりこになっていても、欲望の奴隷になっていても、あるいは、嫉妬心の鬼になっていても、気づかないのです・・・。』

 

 

つまり、自分の心を「客観視」する鍛錬が必要、ということですね。

 

この「客観視」という訓練は、瞑想や座禅を通じて身に着けることが多いのですが、”感覚”を通じて行われます。

感覚、すなわち、右脳をつかう、ということがキーポイントですね(^^)/。

 

上記の方程式をアタマで理解(=左脳で勉強)して終わってしまうのではなく、繰り返し、右脳を通じて体感・体験する、という過程で、「考え方」を磨いていけばいいのかな、と感じました。

 

というわけで、私は来月、坐禅の合宿に参加するのでした(^^)/~~~。

 

 成田山

 

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