「豊かさ」の心理的指標はなにか?
2017年12月26日付のブログに
”これまでの「20世紀型の生産性」と、これからの「21世紀の生産性」は定義のあり方が違う”、というテーマについて書いていました。
これと同じようなテーマの記事が新聞にありまして、
(日本だけで7900万人が利用している)LINEを、1年間やめるには いったいいくらお金をもらったら 納得いくか?
というような質問を1200人にしてみた、という内容です。
その計算結果は、一人300万円。
しかも、1年(間の使用なし)という期限つき、の回答です。
もしも一生、使えることを禁じられたら? という質問を投げかけられたら、
きっと、PRICELESS!
これで使用禁止てなことになったら、パニックが起きて暴動が起きてしまうかも。
こうしたお得感を、経済学では、 「消費者余剰」と呼ぶらしいです。
しかし、そのプライスレス感覚の利便性は、当然、GDPに計測されていません。
中央銀行や政府は、モノの豊かさをGDPなどの統計で計測を行って、政策を決定するという方針をとっています。
”デジタル化されたサービスシステムの充実” によって世の中がとても便利になり、豊かさを感じる人が増えているのは確か、です。
私自身も実感できることです^^。
でも、これは、以前の高度のデジタル化サービスのインフラが整う前の”時代”を生きているから、そう感じる、のだと思います。
逆にいうと、デジタルインフラのもとで生まれ育った子供たちは、”いやー、世のなか便利になったよな~”
としみじみは思う感覚は、まずないでしょうね。。
デジタル化⇒豊かさ の計測は、年代別にデータをとることも必要ですね!
・・・最近、美術館に行くと 以前と異なる、(闘争にも似た?)混雑さがあります。
それだけ心の豊かさを芸術などに見出そう、という人が増えたのかもしれません。
これも逆に考えると、それだけ心が荒んでいる証拠かも。
SNSを使いこなす若者たちのもつ、深い孤独感という問題点も浮き彫りになりつつあります。
モノで幸せが計れた時代が、”ほどほど”の幸せ感としては、ピークだったのかもしれませんね。。
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そして、最後に 従来のGDPを「鉄やセメントを何トン生産したか」という計り方に例えているのに対し、
「21世紀の生産性」は、 「所有でなく利用」「モノよりコト」「規模より範囲」 が計測の基準になる、と結んでいるところが とてもおもしろいと感じました。
いわば、 ”心のワクワク度指数” が基準ともいうべきでしょうか・・・?