『人に』の詩に触れて
朝のお弁当づくりに、起床してまもなくの『ラジオ体操』(Eテレ6:25~)をしているのですが、
そのあとの番組が、『にほんごであそぼ』です。
チャンネルそのままに見ていたら、
高村光太郎氏の詩がとても興味深かったです。
その作品は、『人に』というものですが、
いまや向かう対象は人だけではなく、
まさに地球!!
だと思った瞬間です。
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『人に』
いやなんです
あなたのいってしまふのが――
あなたのいってしまふのが――
花よりさきに実のなるやうな
種子(たね)よりさきに芽の出るやうな
夏から春のすぐ来るやうな
そんな理窟に合わない不自然を
どうかしないでいて下さい
種子(たね)よりさきに芽の出るやうな
夏から春のすぐ来るやうな
そんな理窟に合わない不自然を
どうかしないでいて下さい
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まさにいま、地球が静かな悲鳴をあげて
壊れゆく自然環境のありさまを示唆をしていると思いませんか?
『人に』向かって何かを(少しでも)行えば、すぐ反応が返ってくるし、
嫌だといった意思表示も明確にできます。
でも、ちきゅうは沈黙のうちに、静かに人間や動植物を襲います。
こんな地球の声に人も静かに耳を向けて、過剰な消費はやめる(努力をまず、むける)
ことが緊急で大事な気がします。