”ウェルビーイング”状態は日本人のDNA?
以前から結果の”低さ”が指摘されている日本人の幸福度ランキング。
国連の統計結果によれば、日本の幸福度順位は2017年が51位、そして2020年では62位。
主要先進国では最低順位らしいのですが、注意が必要なのは、
欧米など個人主義的社会では、高めの結果が出るのに対し、東アジアなど集団主義的な社会では
自らを比較的低く評価しがちなことです。
それは自分自身が”出過ぎないこと”を重視する傾向にあることから、といわれますが、
謙虚であると同時に、
自分の幸福度を、周囲の人々や社会情勢のなかのバランスで測るからでは?とも私は思います。
たとえば、日本での食品ロスの総量は1日あたり、10tトラック1700台分!という途方もない数字が・・・!
これを聞いただけで、もう幸福感は落ちまくり!です(の、はず・・・)。
私だけでなく、多くの日本人が無意識のうちに心の奥を痛めながら日々、生活をしているのではないでしょうか?
大きな、しかも深刻な問題を、自分は解決できない!!(むしろ自分はその加害者??の一人・・・?)
あぁ、自分は幸福じゃあ、ないな~~(´Д`) てなかんじで。。
経済がまだまだ豊かな日本だけが どんどん順位を落とし続けているのは、
経済成長から生まれる幸福が 一方では不幸を生んでいるのは?
という懐疑心がインサイトで出始めているかなのかも・・・
幸福度順位の調査内容も(私はやったことないけど)、「自分自身が〇〇〇・・・?」
と、「自分自身」が主語になっている問いに答えにくい(つまり、評価が低い)のだとしたら、
自分以外の、例えば、「家族が〇〇〇・・・?」「職場が〇〇・・・?」を
主語にして、過去と比べてどうなったか・・・?という問いに変えてみたら、
きっと高評価の結果を得るようのかも?しれません。
すならち周囲の幸せが、自分の幸せ、という感覚 です。
最近、「ウェルビーイング」ということばが、
身体的・精神的・社会的に「良い状態」をあらわす「幸せ」の定義として定着しはじめていますが、
こうしたバランス感覚を、農耕民族はかねてからDNA的に保有しているのかもしれませんね。