伝統行事や伝承文化の意義は、”自分と先人を想う”こと!?
先月下旬に、ユネスコの無形文化遺産に、なまはげ をはじめとする来訪神が登録されることが決まった、
というニュースがありました。
長い歴史がありながらも、こちらの地域ではお目にかかることができない、独特の伝統行事です。
世界ベースで認められる、ってうれしいですが、
ふと、なぜ、このような文化が生まれて、そして今日まで継続されてきたのか、
この機会にしっかり考えてみることは大事ですね!
なぜなら、こうした伝統行事を守る後継者がとても少なくなってしまったから、です。
そう、企業の事業承継の危機だけではない、ということ。
少子化や過疎化、生活環境の変化などで、こうした来訪神の存在意義が薄れてきてしまったことは確か、ですが
それだけでなく、現代は、あらゆる科学技術が発達してしまったという点も背景にあると思います。
来訪神は、正月や盆など、人間の世界に現れて、幸福や豊穣、また、人間の怠惰を戒める”役割”がちゃんとあり、
昔の人々は、あぁ、ありがたい!と感謝の心で歓迎していました。
それは、自然を人間がコントロールできない、まさに神の領域であった時代、
神を祀り、感謝し、歓迎するかたちで(あらゆる)神に対する厚い”信仰”があったから。
人の命も、天候の変化も、まさに神さま しだい。。
でも、今では、限界はあるものの、人間がコントロールできる範囲は、ぐんっと増えました。
神さまに祈るという行為が、初詣とか、恵比寿講とか、七五三とか・・・信仰ではなくて、
なんとなく”エンターテイメント化”してしまっています。
スマホより楽しい!?目新しいコンテンツが、その伝統行事にない限り、わざわざ手間ひまかけてやろう!
と思えず、むしろ、(行事を継続することに)苦痛を感じてしまう・・・!?
う~ん、これはいかん!
というのは、人間がどこか自然や命に対し、傲慢なところができてしまったという背景が、
そこには あるかもしれないから。。
だからムリをしない範囲ではあるのですが、
伝統行事をなぜやるのか、また、どのような先人も想いがあって、今日まで承継されてきたのか、
しっかりガッチリ学び込む、のが一番ですね!
そう、日本人全体、で(^^)/。
自然への畏敬や生命への感謝、とか、自分が今日まで生きている意義を
再認識する機会を伝統行事がもたらしてくれる。
忙しい毎日、そして便利すぎる生活のなか、
ゆったりと、また、じっくりと ”先人と自分を考える”時間を設けてもよいのではないか、と思いました。
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公認会計士・税理士 権田 俊枝
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