士業の”先輩たちの背中”は若者にどう映る・・・?
日本税理士会連合会で発行している『税理士界』での記事でのデータによると、
全国の税理士登録者数は、H28年2月現在で、約7万5千人。そのうち、開業税理士は5万7千人くらいなのですが、税理士の全体での平均年齢は、なんと59.6歳!なのだそうです。
それで、20~30代の税理士は、約7千人弱で全体の9%、40~50代の税理士は、2万9千人で全体の38%で、60歳以上で52%という内訳になっています。
日本の人口のピラミッド構造にも似ている年齢構成ですが、なんといっても深刻なのは、税理士試験の受験者数の激減!です。
H27年度の受験者数は、3万8千人でしたが、H23年度の受験者数は、約5万人弱いたので、一気に23%も減少してしまったとのこと(>_<)。
とくに、若者(大学卒業者や在学中の受験者)の受験者数において、全体の受験者数のうちの減少の80%を占めているらしいです・・・
記事からは、若者離れの原因を
・受験着手から合格まで、約平均9年という長い期間をかけて挑むこと
・ICT社会の到来で、簡単に結果を求める時代になり、コツコツとした地味な努力を好まなくなったこと
・会計ソフトが高度化し、誰でも簡単に帳簿記入できるようになったこと
・・・
などが挙げられていました。
このような状況に対応するため、日税連広報部では、学生向けに税理士の魅力を紹介する冊子を作成しました。
↓ これが、PDFデータのアドレス
なかみを見てみると・・・
う~~ん、専門的・基礎的な知識を持っている人はなるほど、思いますが、そうでない方には、ちょっと書かれていることは難しいかも・・・(^_^;)と思いました・・・。
また、日税連のホームページ内などでも見つけるのが大変・・・((+_+))。
一方、「中小企業の経営者の事業判断に関する実態調査」では、定期的な経営相談をする経営者のうち、68%が顧問税理士を相談者に選んでいる、ということで、税理士は経営者にとって、もっとも身近な相談相手です。
この「相談」って、定義が広い、と思う!!
(”えー、税理士に「相談」なんてしたことないよぉ~”、は論外ですが、たまにいらっしゃいます・・・)
それは、”税務上の取り扱い”に関する相談から、まさに、いろいろな”人生”相談まで・・・!!
そう、社長が繰り広げる『人生ドラマ』を伴走することも、あるわけです(^_^)/。
けれども、「相談」は、申告書などを作成するのと違って、成果が直接、目に見えるわけではないし、数値で結果がばーーん、と出るわけではありません。
でも、絶対に違っている(ハズ)。経営者の心の中では、本音が言えて、ちょっとホっとしたり、心強く思ってくれたり・・・。また、意外な視点をもたらしたり、これからの方向性を見出したりするきっかけがあったり・・・。
そして、税理士の側からしたら、経営者にとって、自分が心強い存在で、役に立ってくれている、とうれしく感じられているその実感が、一番自分自身を支えているのかもしれません。
だから、毎日、頑張れるのですね(^_^)/。
税理士というお仕事の”名刺上”の業務にとらわれず、日本経済を支えている中小企業の経営者の方々に本当に役立てる、という存在意義を感じて自信をもつ姿こそが、これから税理士を目指す、後輩たちの道標になるのかもしれませんね~(^_^)/。
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公認会計士・税理士 権田 俊枝
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