秋の夜長に「藝」の意味を考えてみる
日本経済新聞の 「遊遊漢字学」 で阿辻哲次氏の「藝」の漢字の意義が書かれていまして、とても興味深く読ませていただきました。
古代中国の学校で、当時の貴族の子弟が受講必須であったエリート教育のプログラム「六藝」(礼・楽・射・御・書・数)で、「藝」という文字が使われていました。
「藝」は、もともと草の苗を地面に植えることを意味し、『土に何かを植えるように、人の精神に何かを芽生えさせ、花開かせる教養科目をその文字で表現した』のだそうです。
そして、『心の中に豊かに実り、大きな収穫を得させてくれるもの』(=「藝」)の代表は、学問である、と。
(『』は引用。)
その後、西洋のartが入り込み、その訳語として「藝」が使われるようになり、そして、戦後は、「芸」を「藝」の略字としての意味として一般に使われるようになった、とのことでした。
でも、「芸」は、本来の意味は「香りのよい草」であり、書物の保管資材としての防虫効果を期待されて利用されてきたものだそうです。
「人の精神に何かを芽生えさせ、そして心の中に豊かに実り、やがて大きな収穫をもたらす・・・」
種を植えて、芽を出し、花を咲かせて実をつけるまで、時間もかかるし、忍耐も根気もいる、もしかしたらちょっとつらいこともあるものですが、
これって、まさに人生のプロセスそのもの、なのかもしれないですね。
まぁ、人生・・・気長に、気楽に、でも日常 ちょっとだけ、自分の成長に努力を払おう、ということになるのかな?
急がば、回れ。
ちょっと、学問を楽しむのもどう・・・?
秋の夜長に、ちょっと、こんなことを考えてみました。
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