”絶滅危惧職種”の記事から(パート1)
会報誌『税理士会』11月15日号から、日税連副会長の松原弘明先生の、とても示唆に富んだ記事がありました。
タイトルは『税理士が絶滅危惧種に陥る日』という、ややギョッとするタイトルです。
内容は もちろん、想像に難くなく、 ”AIによって、税理士業務が代替されるか否か”、というテーマですね。
野村総研が発表した研究結果「AIやロボットなどによる代替可能性が高い百種の職業」に「会計監査係員」なるものが含まれているということで、議論となりました。
会計業務と監査業務は近い将来、段階的にであれ、AIやロボットなどに代替されやすい領域であると予想される一方で、
過去の情報分析や将来情報に基づく専門的判断等の分野では、業務として残っていくだろう、との予測もなされています。
そして、税理士業務も、『会計業務が部分的に代替が可能だとしても、その可能な部分の範囲は極めて狭い領域にすぎず、最終的にその正確性と確実性を担保するためには、重ねられた経験と知識と的確な予見可能性を持った人間の総合判断力が常に欠かせない』と松原先生は そうおっしゃっています。
私も、同感です。・・・ですが、人間の総合判断力なる実力を、継続的な努力によって磨き上げられた人のみが対象になるのだと思います。
だと、すると、敵(ライバル)は、AI ではなく、おなじ士業同志、ということが分かります。
さらに 松原先生は、
『税理士として適確なアドバイスができるのは、長年の顧問契約関係で培ってきた確固とした信頼が基盤にあるから・・・』とも 書かれています。
そこで、
文中にあるように、
「適確なアドバイス」
と
「確固とした信頼」 がポイントになりますね。
ちゃんと、お客さまが求める、アドバイス(→アドバイスという言葉すら適切かどうかわかりませんが・・・)がしっかりとできているのか、
そして、
ちゃんと、根本的な信頼がお客さまと築けているのか、あるいは、真の信頼とは、なんなのか・・・
など、こういったことをあらためて認識し、背筋を正して 自分たちを再確認しなければならない時機なのかもしれませんね。。。
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公認会計士・税理士 権田 俊枝
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