事業の引き継ぎは必ず”文書”にして残しましょう!
私が東京で勤務し始める少し前に、新橋駅から「ゆりかもめ」が運転がスタートしましたが、
仕事でクライアントを訪問する際は、結構 この「ゆりかもめ」のお世話になっていました。
当時、画期的だったのが、無人運転^^。
近未来の車両に乗っているような不思議な感覚。
車両の最前席に乗って運転士さんのような気分になりたい人たち(自分も含めて)が夢中で席取りをしていた頃がなつかしいなぁ。
そして、今ではJR山手線で、近い将来の大量定年退職にそなえ、
自動運転の試みが行われ、2027年には、自動運転の実現を目指すとのこと。
バスやタクシーの運転手さんについても、高齢の方が目立ってはきたのですが、
社会で活躍されるベテランの方の定年退職は、中小企業でもおんなじことです。
JRなどのような大手では、人に代わるITやロボットへの投資が積極的にできますが、
中小企業では、おいそれAIを導入して補充・・・とはなかなかいきません。。
でも、ベテランさんが去る日は刻々と迫ってきています。
たとえば、会社の一部門をオールマイティに、あるベテラン社員さんが仕切っている場合、
(中小企業では、結構、こういったケースは多い)
その後継者が(部門内に)いたとしても、なかなか安心はできません。
なぜなら、後継となる社員の退職(定年になる前に)の可能性もありますし、
そうしたらすぐに”それなりの”人材を採用するのは難儀を極めることもじゅうぶんありえます。
また、個人それぞれの感覚や才能もありますしね。
こうした引き継ぎは、一般的には、”口承”が圧倒的に多いのですが、
(つまりOJTで ”ことば”で伝える)
もし、後継の方がそれを実践しなければ、
口承で伝えられたノウハウは一瞬にて消え去ってしまうものです。
そのため、時間的な余裕はなかなかないのが実情ですが、
きちっと文書にして伝える、という行動が不可欠になってきます。
文書化していると、必ず、ブランクがあったとしても
ちゃんと重要なことを引き継ぐことが可能です。
これは、”人”を自由に、余裕をもって採用が難しい、中小企業の経営にとっては
切実で重要な課題だと思います。
・・・今は、まったく姿を消して闇に葬られた 地域の伝承文化を勉強する機会があり、
それで気づいたことです(^^)/。
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公認会計士・税理士 権田 俊枝
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