「電力小売の全面自由化」について

 太田商工会議所で、今年4月から始まる「電力小売の全面自由化」に関する説明会に出席してみました。

約1時間という短い時間でしたが、気になる改正でもあり、さっそくここでシェアしたいと思います!(^^)!。

 

 内容は、経済産業省の「電力取引監視等委員会」の事務局の方のスライドを用いた講義でした。

 

 小売全面自由化とは、つまり「〇〇地方出身だから〇〇地方の電力会社から買いたい」のように、まるで「ふるさと納税」!?のように、消費者が全国レベルで自由に電気が買えるようになるようなイメージです。

 

 自由化の背景としては、「市場の垣根」を撤廃し、エネルギー企業の相互参入や異業種からの新規参入を進め、競争によるコスト低廉化を図って消費者の利便性を向上させる、というもの。

 

 実は、これまで段階的に自由化を実施しており、2000年3月~、2004年4月~、2005年4月~、と徐々に小規模な業者向けへと自由化が実施され、とうとう今年4月には、コンビニ、町工場、一般家庭に対しても、自由化となったというわけです(知らなかったな~)。

 

 ちなみに、小売自由化によって、これまで電力会社が独占供給していた8兆円の市場が開放されるようです。

 

 誰でも気になるのは一般家庭における影響ですね。

 

※消費者向けの押さえておきたい「基礎知識」としては、

 

・電気の供給元を切り替える場合は? → 新たに供給契約を結ぶ事業者に申し出ればO.K
 
・その場合に必要な事項は? → ①切り替える前の供給元の名称 ②お客様番号 ③供給地点特定番号 ④切り替え希望日 など。
②は、「電気ご使用量のお知らせ」に記載あるもので、③は、今後新たに記載される予定のものだそうです。

 

 最近、携帯電話会社の電力事業開始CMも目立つようになりました。

 

 家庭向けなど、新料金プランの分類としては、

ⅰ.大規模工場など、大口客優遇プランでは、東京電力

ⅱ.時間帯格差(各電力会社)・・・時間帯に応じて、料金格差をつける

ⅲ.ガスや通信などとセットで販売し、割引を実施(東京ガス、ソフトバンク他)

ⅳ.節電割引(北陸電力)・・・指定日時に節電すると実績に応じて割引実施

 

なるほど~。この先、いろ~んな料金プランやセット販売などが展開されることでしょうね・・・。