万全の資金繰りを行うには?⑬

万全の資金繰りを行うためには?⑫」では、変動費の見積もり方と固定費の見積もり方について説明しました。

 

「万全の資金繰りを行うには?⑬」では経常支出(キャッシュ・アウト)のポイントについて説明します。

 

●経常支出のポイント

 

経常支出のポイントは大きく分けて3つです。

 

①月次仕入高予定一覧表の作成

 

②月次経費予定一覧表(変動費)の作成

 

③月次経費予定一覧表(固定費)の作成

 

それでは個々のポイントを見ていきましょう!

 

①月次仕入高予定一覧表の作成

 

まず始めに、「売上高見積もり方のポイント(「万全の資金繰りを行うためには?⑥」で説明したところです)」で設定した「目標(予想)売上高」に「(過去の実績をもとに)売上高に対する仕入比率」を乗じて、「(予定)仕入高」を見積もります

一定の支払い条件を設定し、その条件に合わせて、「月次支払金額」の欄に見積もった「(予定)仕入高」を当てはめていきます。

例えば、5月の「目標(予定)売上高」が100で、「売上高に対する仕入比率」が30%の場合、「(予定)仕入高」は30となります。

一定の支払条件が「月末締めの翌月払い」であれば、6月の「月次支払金額」の欄に5月の「(予定)仕入高」30が記載されることになります。

 

②月次経費予定一覧表(変動費)の作成

 

変動費は「過去の実績をもとに売上高に対する比率」から見積もるため、変動費が発生した月の「目標(予想)売上」に「売上高に対する比率」を乗じて変動費を算定します。

そして、算定した変動費を「月次経費予定一覧表(変動費)」に記入します。記入する際には、支払月に算定した変動費を記入します。

 

③月次経費予定一覧表(固定費)の作成

 

最後に、「月次経費予定一覧表(固定費)」を作成します。目標利益を意識し、経費予定と過去の実績を考慮して月次ベースで支払金額を記入します。

 

最後に、全体で経常収入-経常支出の差額がマイナスになっていないかに注意します

 

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