中小会計要領ってなに?⑤

中小会計要領って何?④」では、中小会計要領導入時のステップのポイントについて説明をしました。

「中小会計要領って何?⑤」では、ステップ1の「適時・正確な会計を行う」のために必要不可欠!「自社で会計を行う」について説明します。

 

●人で不足だから自社で会計できない?

 

「経理に人をまわせない」という理由から自社で会計を行うことが難しいという声を耳にすることがあります。

ですが、果たしてそうなのでしょうか?

中小企業庁より発行された「中小会計要領に取り組む事例65選」にて紹介されていた福岡県にある「株式会社 アスコム」という会社では、従業員数2名にも関わらず、中小会計要領に取り組み、自社で会計を行っております

 

また、当事務所の関与先でも社長を含め3名の会社でも、自社で会計を行っております

 

自社で会計を行う方法として、経理担当に任せるのではなく、経営者自らが会計を行うという選択肢もあります。これほど会社にとって強い会計の武器はありません。経営者自らが会計を行うことにより下記のような効果(メリット)が期待されます。

 

〈経営者自ら会計を行うメリット〉

 

①経営者自身が知り得た一次情報であるため、金融機関等に詳しく説明が出来ます

 

②会計情報から会社の問題(課題)や異常を発見する会計力(目)が養われます。経理担当者が作成した月次試算表を見るだけで、自ずとこの月次試算表(数値)となったストーリーが見えてくるはずです。

 

ちなみに、当事務所の関与先でも経営者自ら、会計を行っている会社があります(上記の関与先ではありません)。

 

経営者としての仕事もやりつつ会計を行うことは大変ですが、やる気次第で不可能ではないのです。

 

●会計のやり方が分からない

 

また、「会計のやり方が分からないからできない」という理由で、自社で会計ができないということも聞きます。

ですが、「中小会計要領って何?②」で「税理士や会計士からの薦め」が中小会計要領に取り組んだきっかけの理由として1番多かったと説明しましたね。

 

つまり、関与先などが自社で会計を行えるように会計事務所がアシストしているということです。

もちろん、当事務所でも行っております

 

当事務所でも、中小会計要領に取り組んでいる関与先は多くあります。会計事務所は、会社をより良くするための相談相手(パートナー)です。

 

 

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公認会計士・税理士 権田 俊枝

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