中小会計要領って何?⑩
「中小会計要領って何?⑨」では、「変動費」と「売上原価」の費用構造や費用の固変分解の種類について説明しました。
「中小会計要領って何?⑩」では、費用の固変分解の1つ、「勘定科目法(費目別精査法)」の説明などを行います。
●「勘定科目法(費目別精査法)」とは?
「勘定科目法(費目別精査法)」とは、言葉どおり、勘定科目ごとに費用を固変分解する方法です。そのため、1つの勘定科目の中に、変動費と固定費が混在している場合があるため若干、正確性に劣るといったデメリットがあります。
しかし、勘定科目ごとに固変分解するため簡単に、変動損益計算書を作成することができます。
●変動損益計算書を作成するメリットは?
変動損益計算書を作成することにより、限界利益が『見える化』することです。
限界利益とは、売上が1単位増えたときに増える利益といわれています。もっと簡単にいいますと「売価と原価(変動費)の開き」です。
この限界利益が確保されている間は、その製品等から利益が生まれているといえます。
逆に、売価よりも原価(変動費)の方が高いと売れば売るほど損になるといえます。
また、原価管理にも有効です。従来の損益計算書では、製造原価や販売費及び一般管理費に混在する変動費や固定費が一目では分かりにくいのですが、変動損益計算書によって変動費や固定費が一目でわかります。
費用を変動費と固定費に区分することにより、先月の費用や前年同月との費用の比較ができ、その費用の増減理由を紐解く材料になります。
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