中小会計要領って何?⑬

中小会計要領って何?⑫」では、中小会計要領の「ステップ2 計算書類作成」で説明した変動損益計算書の応用編、変動「商品別(部門別)変動損益計算書」の活用について説明しました。

 

「中小会計要領って何?⑬」では、「商品別(部門別)変動損益計算書」を使って、中小会計要領の「ステップ3 経営等への活用」として今回は例題を出します。是非、下記の問題を解いてみてください。

 

●例題

 

例題:複数の商品を取り扱っている会社Pが、商品別の変動損益計算書を作成するため、取り扱っている商品をAグループ、Bグループ、Cグループと3つのグループに区分し、商品別変動損益計算書を作成しました。

その結果、

 

Aグループ:売上高450 グループ別直接費200 グループ別限界利益250 

     グループ別固定費150 グループ別利益100 

 

Bグループ:売上高350 グループ別直接費150 グループ別限界利益200 

     グループ別固定費125 グループ別利益75 

 

Cグループ:売上高200 グループ別直接費100 グループ別限界利益100 

     グループ別固定費75 グループ別利益25

 

となり、共通費150を従業員数で按分した結果、「Aグループに50」 「Bグループに65」 「Cグループに35」 配賦することとなりました。

その結果、グループ別の営業利益は「Aグループは50」 「Bグループは10」 「Cグループは△10」 となりました。

 

ここで問題です。

この結果をみて、あなたはCグループの取り扱いをやめますか?

Cグループの取り扱いをやめる理由や、どの数値(項目)に注目したのかも考えてみてください。

 

※Cグループの取り扱いを中止よる「Aグループ」「Bグループ」へのグループ別の変動費・固定費の影響はないと仮定します。

 

せっかく、中小会計要領の「ステップ2 計算書類作成」でつくられた資料も経営等で活用されなくては意味がありません。

是非、経営などに活用してください。

 

ノートと筆記用具ノートと筆記用具

 

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