令和2年度の所得税等の申告状況について ~その1~

7月に入り2021年も下半期に突入しましたね。

今日はあいにくの雨模様ですが、張り切っていきましょう!

さてさて、今年も所得税等の申告状況が発表されました。なので、今年も気になった点を見ていきましょう。

 

●令和2年度の所得税等の申告状況 ~その1~

 

まず、驚いたのが自宅でのe-Taxの利用状況等です。新型コロナなどの影響もあり、確定申告会場に行かず自宅で所得税等の確定申告をする方が増えているとは思っていたのですが思っている以上に利用者が増加しておりました。

 

令和2年分では、国税庁HP『確定申告書等作成コーナー』や各種会計ソフトを利用して自宅から納税者自身でe-Taxで申告書を提出した方が約321万人と令和元年分と比べ約1.7倍(前年度は約186万人です)も増えているようです。

この中には税理士への依頼は含めていない数値のようで、こんなにも自宅でのe-Taxが進んでいるのかと驚きました。しかも、確定申告会場で令和2年分所得税等の申告書を作成・提出した人数は約345万人とほぼ横並びとなっており、令和3年分では逆転する勢いですね。

 

また、平成30年分の確定申告から利用可能となった「スマホ申告」について、こちらの利用状況もドンドン増加しており、自宅からスマホを使ってe-Taxで申告した方が、令和2年分では約102万人と令和元年と比べ、約2.2倍にも増加しました。しかも、導入当初の平成30年分と比較すると約8倍も増加しております。

導入当初と比べスマホ申告の利用対象者が増えていることも利用者増加により拍車が掛かっているのかなとも思いました。

 

自宅からe-Taxを利用している方が伸びていることから所得税等の申告者がそれだけ増加しているかと思えばそうではなく、所得税等の申告人員は2249万人と前年度と比べわずか2.1%しかアップしておりません

 

個人事業主でも税理士等へ依頼せず、自宅でe-Taxなどで申告をしている人が増えているのかなと考えると、今後どのようになっていくのか色々考えてしまいますね。

 

長くなってしまったので、今回はここまで。まだ、気になった点がありますので、そちらは「令和2年度の所得税等の申告状況~その2~」で。

 

 

※当ブログ上の情報は記事作成時の法令などに基づいて作成しております。また、税法の改正や個々の事情により掲載の内容と異なる場合があります。当ブログおよびその内容に関し如何なる保証もいたしませんのでご了承ください。

 

*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*

お気軽にご相談下さい。
公認会計士・税理士 権田 俊枝

〒373-0853
群馬県太田市浜町3-6
太田商工会議所会館4階

tel.0276-49-5575
fax.0276-49-5576

*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*