会社の健康(指標)を診てみよう⑤
「会社の健康(指標)を診てみよう④」では前年同月の損益計算書(試算表等)と比較しながら、「売上総利益は前年度よりも増加しているが、営業利益が前年度よりも減少してしまった場合」どのような点に注目するかを説明しましたね。
今回の「会社の健康(指標)を診てみよう⑤」からは貸借対照表から会社の健康状態(資金繰り)を診てみましょう。
●会社の健康を診てみよう⑤~貸借対照表から会社の健康状態(資金繰り)を診てみよう①~
まず、資金繰りの「短期的な資金繰り」と「長期的な資金繰り」の2つの視点があります。
まずは、「短期的な資金繰り」の指標について説明します。
・流動比率
この「流動比率」は会社の一時的な支払能力を計る指標として代表的な指標ですね。
「流動比率」は下記の計算式で算出します。
流動比率(%)= 流動資産 ÷ 流動負債 × 100
この流動比率が高いほど短期的な支払能力があり、安全性が高いことを意味します。
ちなみ、150%~200%あることが望ましいと言われています。
しかし、注意しなければいけない点として、流動資産の中身です。
流動資産といっても、棚卸資産のように直ぐに現金化できないような資産もあれば、売掛債権の中身で不良債権があるといったことも考えられます。
会社の流動比率も確認しつつ、流動資産の中身の確認もしていきましょう!
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