会社の健康(指標)を診てみよう⑧
「会社の健康を診てみよう⑦」では、資金繰りの指標として、「現預金比率」について説明しましたね。
今回の「会社の健康を診てみよう⑧」でも、資金繰りの指標である、「経常収支比率」を診てみましょう。
●会社の健康を診てみよう⑧~貸借対照表から会社の健康状態(資金繰り)を診てみよう④~
・経常収支比率
この「経常収支比率」は一定期間における支払能力を見る指標です。
「経常収支比率」は下記の計算式で算出します。
経常収支比率(%)= 経常収入 ÷ 経常支出 × 100
経常収支は、「売上代金」や「営業外収入」など
経常支出は、「商品や材料の仕入代金や」「給料などの人件費」「経常的な経費の支払い」など
つまり、この指標では通常の会社を経営するためにかかる費用の支払い(経常支出)が、売上代金などの経常収入で賄えているかどうかがわかります。
そのため、経常収支比率は100%以上である必要があります。
経常支出比率が100%未満の場合、経常収入では経常支出を賄えていないため、不足部分を自己資金で賄ったり、金融機関からの借入金から補っていくことになります。
経常収支比率が100%以上であれば、100%を超えた部分の資金で、設備投資の資金に回せるなど会社をより発展させるための資金などが会社に留保されていきます。
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