会社の健康(指標)を診てみよう⑫

「会社の健康を診てみよ⑪」では、長期的な資金繰りの指標として、「借入金対月月商比率」について説明しましたね。

今回の「会社の健康を診てみよう⑫」では、長期的な資金繰りの指標である、「債務償還年数」を診てみましょう。

 

会社の健康を診てみよう⑫~貸借対照表から会社の健康状態(資金繰り)を診てみよう⑧

 

・債務償還年数 

 

この「債務償還年数」は金融機関等からの借入金など(有利子負債)をキャッシュフローの額(当期純利益+減価償却費)で返済すると何年かかるかを示す指標です。

 

「債務償還年数」は下記の計算式で算出します。

 

債務償還年数(年数)= 有利子債務※ ÷ (当期純利益+減価償却費) 

 

※ 有利子債務として、「短期借入金」「1年以内返済長期借入金」「長期借入金」「社債」などがあります。

 

この「債務償還年数」は、会社の借入金等の返済能力を示す指標となります。そのため、「債務償還年数」は年数が短ければ短いほど、金融機関の信用が高くなります。

 

業種によって目安は異なりますが、「債務償還年数」が10年以内だと健全だと言われています。また、15年を超えると注意が必要と言われています。

 

 

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