会社の健康(指標)を診てみよう⑱

新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。

今日から仕事始めのところも多いようですね。年末年始ゆっくりされたり、あっちこっちへ外出したりなど様々な年末年始お過ごしされたかと思いますが、今日から張り切って仕事など頑張っていきましょう!

 

「会社の健康を診てみよ⑰」では、「1人当たり限界利益(加工高)」について説明しましたね。

今回の「会社の健康を診てみよう⑱」でも、損益分岐点から会社の健康状態を診てみましょう。

 

会社の健康を診てみよう⑱~損益分岐点から会社の健康状態を診てみよう⑤~

 

・労働分配率

 

「労働分配率」は、限界利益に占める人件費の割合を確認する指標となります。

 

「労働分配率」は下記の計算式で算出します。

 

労働分配率(%) = 人件費※ ÷ 限界利益 ×100 

※人件費は、給与や賃金、役員報酬の他に、法定福利費や厚生費なども含めます。

 

この「労働分配率」は人件費の伸び率よりも生産性の伸び率の方が上回ったのかどうかを確認することができます。そのため、この比率が上昇した場合には、生産性の伸び率よりも、人件費の伸び率の方が上回り生産性が悪化したことがわかります。

 

労働分配率は、人件費を抑えることにより労働分配率を下がる可能性はありますが「人件費の伸び率以上に生産性を向上させて、労働分配率を下げる」という考え方をもって改善に取り組むことが大切となります。

 

また、労働分配比率が上がった場合には、なぜ上がったしまったのか(限界利益が減少したなどといった理由)その原因を把握し、対策を考えていくことも大切になりますのでそういったところも診てみてください。

 

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