会社の健康診断⑪
「会社の健康診断⑩」では、貸借対照表から会社の資金繰りがどうなのかの指標として「流動比率」について説明しましたね。
会社の一時的な支払能力を計る指標として代表的な指標である「流動比率」。
「流動比率」は「流動比率(%)= 流動資産 ÷ 流動負債 × 100」という計算式で算出されます。
この流動比率が高いほど短期的な支払能力があり、安全性が高いことを意味し、150%~200%あることが望ましいと言われています。
しかし、注意しなければいけない点があります。それは、流動資産の中身です。流動資産といっても、棚卸資産のように直ぐに現金化できないような資産もあれば、売掛債権の中身で不良債権があるといったことも考えられます。
会社の流動比率も確認しつつ、流動資産の中身の確認もしていきましょう!
それでは、「会社の健康診断⑪」でも、貸借対照表から会社の資金繰りがどうなのかの指標について説明します。
●会社の健康診断⑪~資金繰りについて診てみよう②~
今回も、「短期的な資金繰り」の指標を説明します。
・当座比率
この「当座比率」は下記の計算式で算出します。
当座比率(%)= ※当座資産 ÷ 流動負債 × 100
※ 当座資産 = 流動資産 ― 棚卸資産
この「当座比率」は流動資産から、現金化に時間のかかる棚卸資産を除いて、より流動負債を確実に返済できるかを示した指標です。そのため、「流動比率」よりもさらに短期の支払能力を計ることができます。
ちなみに、この「当座比率」は、100%~70%あることが望ましいと言われています。
ここでも「流動比率」のときと同じように、注意しなければいけない点があります。それは、当座資産の中身です。
当座資産の中身には、売掛債権も含まれますので、売掛債権の中身で不良債権のチェックを行いましょう。
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