会社の健康診断⑯
「会社の健康診断⑮」では、貸借対照表から会社の資金繰りがどうなのかの指標として、「自己資本比率」について説明しましたね。
この「自己資本比率」は会社の総資産のうち、どのくらいの自己資本があるのかを示す指標でしたね。
「自己資本比率」は『自己資本比率(%)= 自己資本(純資産) ÷ 総資本 × 100』の計算式で算出します。
この「自己資本比率」が高いということは、会社の総資産のうち、返済する必要のある借入金などの「他人資本」が少ないため、資金面で経営が安定していることがわかる指標となります。そのため、この「自己資本比率」は50%以上あることが望ましいといわれています。
ただし、「自己資本比率」はあくまで、会社の総資産のうち、どれだけ自己資本があるのかがわかるだけですので、支払能力を知る際には、短期の資金繰りの指標である「流動比率」や「当座比率」などの指標を確認してください。
それでは、「会社の健康診断⑯」でも、貸借対照表から会社の資金繰りがどうなのかの指標について説明します。
●会社の健康診断⑯~資金繰りについて診てみよう⑦~
今回も、「長期的な資金繰り」の指標を説明します。
・借入金対月商比率
この「借入金対月商比率」は借入金が、月商の何倍あるかを示すため、会社の借入れの余力の判定に役立つ指標です。
「借入金対月商比率」は下記の計算式で算出します。
借入金対月商比率(月数)= 借入金※ ÷ (年間の純売上高÷12)
※ もし、社債がありましたら、社債も含めます。
この「借入金対月商比率」は金融機関にとっては貸付金の限度額を決める指標の1つといわれています。
業種によって目安は異なりますが、一般的に大体4か月以下が健全といわれています。
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