会社の健康診断㉖
「会社の健康診断㉕」では、今まで説明した「変動損益計算書」から診ることのできる会社の指標「経営安全率」のついて説明しましたね。
この「経営安全率」は売上があといくら下がったら、利益がトントン(0円)になるのかを見る指標、つまり、経営の安全度を診るための指標でしたね。
「経営安全率」は「経営安全率(%) = 1 - 損益分岐点売上高 ÷ (純)売上高 × 100」の計算式で算出します。
例えば、「純売上高が、1,000」で「損益分岐点売上高が700」の場合、経営安全率は30%となります。
もし、売上高が下がっていき、仮に30%まで減少すると経常利益がトントン(0円)ということになります。
売上高をしっかり確保することも大切ですが、それと同じくらい「限界利益」の確保も大切となります。この「限界利益」は特に注目してみてください。
今回の「会社の健康診断㉖」でも、「変動損益計算書」を診ることでわかる指標について説明します。
●会社の健康診断㉖~損益分岐点を診てみよう④~
・1人当たり限界利益(加工高)
「1人当たり限界利益(加工高)」は、生産性の分析をする際に活用されます。つまり、ヒトを活かしてどのくらい効率的に利益などをあげたのかを診る指標となります。
「1人当たり限界利益(加工高)」は下記の計算式で算出します。
1人当たり限界利益(加工高) = 限界利益 ÷ 平均従業員数
この「1人当たり限界利益(加工高)」を診ることにより、従業員1人当たりどのくらいの限界利益を稼いでいるかが見えてきます。
「限界利益」以外にも、「売上高」や「経常利益」を使って「1人当たりの売上高や経常利益」も見ることができますので、是非、確認してみてください。
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