会社の健康診断㉛

 「会社の健康診断㉚」では、「貸借対照表」から運転資金に関する指標として、「たな卸資産回転期間」について説明しましたね。

たな卸資産回転期間」とは、商品や原材料仕入れてから販売するまでの期間をいいます。

「たな卸資産回転期間」は「たな卸資産回転期間(日)  = たな卸資産 ÷ 年間純売上高 × 365日」の計算式で算出します。

「たな卸資産回転期間」がわかることにより、商品や原材料などのたな卸資産を仕入れてから販売するまでに何日分の売上高が必要なのかがわかります。

「たな卸資産回転期間」は「売上債権回転期間」同様に、回転期間が短いほど良いといえます。

この「たな卸資産回転期間」の目安は業種や取り扱っている商品等によって異なりますが、概ね1か月に1回転することを目安にしてみてください。

「たな卸資産回転期間」がもし長い場合には、「過剰に商品などを在庫としてストックしていないか」など原因を解決してみていきましょう!

 

 それでは、今回の「会社の健康診断㉛」でも「貸借対照表」から運転資金に関する指標について説明します。 

 

●会社の健康診断㉛~運転資金を診てみよう④~

 

・運転資金の調達が必要となる期間

 

「会社の健康診断㉘」から「売上債権回転期間」「買入債務回転期間」「たな卸資産回転期間」と資金調達に必要な期間を説明してきました。

これら3つの計算を使うことにより、会社の「運転資金の調達が必要となる期間」が算出されます。

「運転資金の調達が必要となる期間」は下記の計算式で算出します。

 

運転資金の調達が必要となる期間(日)  = 売上債権回転期間 + たな卸資産回転期間 - 買入債務回転期間 

 

 この「運転資金の調達が必要となる期間」が、一般的な掛取引により、商品等を売買し、そして一定期間の在庫を保有し、商品等の販売までの期間や販売してから代金を受け取るまでの期間と仕入れ代金の支払いの期間で生じるタイムラグとなります。

 

このタイムラグの期間を短くしていきましょう!

 

 

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