会社の健康診断㉞
「会社の健康診断㉝」では、「貸借対照表」から「必要運転資金」の算出する方法について説明しましたね。
貸借対照表を使った「必要運転資金」は「必要運転資金 = ( 売上債権 + たな卸資産 ) ― 買入債務」の計算式で算出しましたね。
上記の「貸借対照表」から「必要運転資金」を算出する方が、「運転資金の調達が必要となる期間」から「必要運転資金」を算出する方が簡単かもしれません。
この「必要運転資金」を算出するにあたっての注意点として、最新の貸借対照表を使うことです。
前年度よりも大きく売り上げを伸ばしている場合、それだけ材料を仕入れて在庫を持ち、仕入れの支払金額が大きくなったりするなどして、「必要運転資金」の金額が多くなるケースがあります。
そのため、月次で試算表を作成するなどをして、常に最新の会計データを見れるようにしましょう。
それでは、今回の「会社の健康診断㉞」では、収益性の指標について説明します。
●会社の健康診断㉞~収益性の指標を診てみよう①~
企業活動するために、自己資本などの資本を使い、商品などを仕入れたり、固定資産を購入するなど様々なものに投資します。その投下した資本がどのくらいの利益をもたらしたのかを診るのが、収益性の指標となります。
それでは、収益性の指標を診てみしょう。
・総資本回転率
「総資本回転率」とは、投下した資本が、売上として何回回収したを示す指標となります。
「総資本回転率」は下記の計算式で算出します。
総資本回転率 = 売上高 ÷ 総資本
この「総資本回転率」の比率が高いほど、投下した資本が効率的に活用されていることになります。
業種によって「総資本回転率」の目安は異なりますが、低くても1回転できるようにしていきましょう。
投下した固定資産やたな卸資産などが効率的に活用されていのかチェックしてみましょう!
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