会社の健康診断㊳
「会社の健康診断㊲」では、資金繰りについて前月や前々月など過去の「貸借対照表」と今月(今)の「貸借対照表との比較でのチェックポイントとして「買入債務編」を説明しましたね。
まず、チェックすべきところは、買入債務の増減額の分析でしたね。
買掛金や支払手形などの買入債務の残高が増加するということは、「損益計算書上の仕入金額」に対して、買入債務の増額分だけ支払額が少ないこと意味し、手元資金にとってはプラスの効果になります。逆に、買入債務の残高が減少していた場合、その分だ「損益計算書上の仕入金額」よりも多く支出したことになり、手元資金にとってはマイナスの効果となります。
買入債務の増減額の分析をする際には、仕入先別に買入債務の残高を管理している場合には、仕入れ先別に買入債務の増減額を見てみましょう。この他に、不要な仕入がないかもチェックしましょう。不要な仕入がある場合、過剰在庫となる場合もあるので是非チェックしてみましょう。
それでは、今回の「会社の健康診断㊳」でも、資金繰りについて前月や前々月など過去の「貸借対照表」と今の「貸借対照表」との比較でのチェックポイントを説明します。
●会社の健康診断㊳~貸借対照表を診てみよう③~
・たな卸資産編
「売上債権」「買入債務」同様にまずは、「たな卸資産」の増減額の分析です。
たな卸資産が増加してるということは、仕入れた「たな卸資産」が現金化されず、また、仕入代金の支払いで手元資金が流出(マイナス)という状態になります。
そこで、まずは主要商品別にたな卸資産の残高の増減額を分析していきましょう。
また、帳簿管理だけではなく、実地棚卸を行い、不良在庫や架空在庫がないかもチェックしてみましょう。
売上が伸びると、商品等の在庫が多くなっていきますが、たな卸資産の在庫管理をしっかり行い、資金管理をしていきましょう。
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