会社の経営に役立つ「管理会計」をしよう②
●会社の経営に役立つ「管理会計」をしよう②
管理会計の代表的な資料として「変動損益計算書」というものがあります。
通常の「損益計算書」に記載されている費用は主に「売上原価」や「販売費及び一般管理費」ですが、「変動損益計算書」では費用を「変動費」と「固定費」に区分して計算します。
では、「変動費」や「固定費」はどのような費用があるのかを見てみましょう。
●変動費ってなに?
「変動費」とは、売上に比例して増減する費用(直接費)です。代表的な費用として、材料費や外注費などがあります。
●固定費ってなに?
「固定費」とは、売上高とは関係なく発生する費用です。代表的な費用として、給与・賞与などの人件費や、地代家賃、水道光熱費、減価償却費などがあります。
ちなみに「固定費」の中には、給料(残業代部分)や水道光熱費など使ったら使った分だけ費用の額が増える「準変動費」という費用も含まれます。しかし、「準変動費」まで厳密に変動費、固定費に区分するととても手間がかかってしまったり、また売上高に直接対応する費用と結びつけるのも難しいため、「準変動費」についても「固定費」としてみてみましょう。
ここまで、「変動費」と「固定費」を見てみると、通常の損益計算書の費用構造とあまり変わらないと感じる方もいるかと思います。
次回の「会社の経営に役立つ「管理会計」をしよう③」では、「変動費」と「売上原価」の費用構造などについて説明します。
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