「最強の経営計画」(その3)~”王覇の兵”
・孫子の経営では『王覇の兵』を目指す
(2014年事務所通信より)
黒田官兵衛に見倣い、「孫子の兵法」を現在の経営に活かすべくその考えを学んでみましょう。
すでにご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、まずは「孫子」の簡単なプロフィールから。
孫子は今から2,500年前の中国の春秋時代の呉王に仕えていた将軍でした(名称は「孫武」)。
孫子は、単に戦場における戦い方だけでなく、戦う前の心得、準備のやり方を説いています。
勝敗は、天運や経験によって決定づけられるものではなく、きちんとした合理的・科学的な根拠があると説きます。
そして孫子は将来にわたって強い会社を作るには『王覇の兵(組織))』を目指すべき、といいます。
王道とは、政治でいえば 道徳や礼儀などの徳をもって国を治めることをいい、
「王道の経営」とは企業の「理念、ビジョン」を尊重し、それを社内に浸透させ、社会(世間のお客様、取引先、会社に関わる人々)の繁栄、平和、幸福を目指す経営です。
会計では、1人当たりの粗利益率や労働分配率等、時間当たり・一人当たり等の「単位当たりの質」をライバルより磨くことを指します。
一方、 「覇道の経営」とは、短期的な競争環境での勝利を志向し、シェア獲得のための規模の拡張戦略が中心となります。
代表的な例としては、考え方は様々ですが、ユニクロやソフトバンクなどは比較的覇道の経営に近いとも考えられます。
どちらの軸足に重点を置くかはトップが自社の方向性として決定するわけですが、
孫子は、この両者を巧みに使い分けることが必要と説きます。
中小企業が将来にわたって生き残るためには「王道」のみの追求ではなく、 「覇道」も同時に必要になる、ということですね。
「王道」は安定や内部的な充実「守り」であり、
一方、 「覇道」はシェア(売上の)拡大「攻め」をそれぞれ経営計画書により明確に分けて戦略を決めていくわけですね。
その際のポイントが「覇道」の要素。
べつに、誰もがユニクロやソフトバンクのような経営を目指すワケではありませんが、
マーケティング的にいえば、ここは「ポジショニング」の領域ですね。
ここをいかにつかむか、が中小企業にとって重要かつ、生き残り策ともいえます。
その分、簡単には見つけ出せないものとも思えますが、
見つけ出すヒントの一つとなるのが、3月28日付けのブログで紹介した「共感マップ」です。
当事務所でも、複数のペルソナを想定し、実践中です。
本当に新たな発見が続々と・・・!(^^)/
(下記の図は、XPLANE社の原型モデル)
まずは、普通に考えていたら、思いつかなかったというような”アイデア”を引き出すツールとして有効です。
”共感マップ”づくりも現在、サポート中です!
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