事業計画をつくる前に、まずDとCをお先に!
情報誌『戦略経営者』(12月号)に、「自立する下請け」という特集がありました。
従来の元請からの ”待ちの姿勢” から、自ら ”購買の代理人” となって、ターゲット顧客の立場になってニーズを探り、製品開発などをしていく、というチャレンジが必要になってきます。
記事には、中小企業の資金調達の苦難の状況も記されていて、
国の補助金や金融機関の融資は、すでに販路を持っている下請け企業に有利であり、販路が不確定なベンチャー的要素を持った事業には不利に働く、とありました。
それが、下請け構造の固定化にもつながっていると・・・。
ところで、来年(平成30年)には、『金融検査マニュアル』が廃止されるようで、
これからは「事業性評価」が中心となる方向性のようです。
事業性評価によって、成長可能性のある企業の融資が有利になればよいと思いますが、
そのために、企業は、事業計画書などをしっかりと作れるようになっていないと、です。
でも、事業計画書 は、”PDCAサイクル” のうち、いうまでもなく ”P”になるのですが、
”P”が一番初めにきて、そのまま調子よく軌道に乗る、というのは 経験上、レアケースです。
実際は、D(まずは、やってみぃ(実践))をやって、次に C(どこがどうなってる?)から 始まるわけです。
C(チェック)は、どうをどうするのか、というと 「会計面」と 「ビジネスモデルの部分」です。
会計面では、月次ベースで”中小会計要領レベル”になっていないといないとダメだし、
ビジネスモデル面では、今後、成長の幅があるか、リスクはどうか?あるなら、これから どこをどう変容させる?というチェックが必要です。
あと、経営者のやる気、情熱、ですね。
立派な経営(改善)計画書を作れても、そこに魂が入っていないというケースもたくさん見てきました。
情熱は、やはり経営者自ら、そのエンジンを探求してほしいものです。
今後、事業性評価の重視によって、チャレンジする中小企業にとって、善き方向性になるとよいですね。
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公認会計士・税理士 権田 俊枝
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