経営計画(事業計画)を立てることのメリット・デメリットとは?
中小企業のHPにて、「認定経営支援革新等機関の任意調査結果」が発表されていました。
これは、認定支援機関の業務の実施状況や成果を把握するために、任意にアンケート調査を行ったものです。
概要には、7,203機関が回答(回収率31%)、とありましたが、そのなかでは、認定支援機関である税理士による回答が大きく占めていました(私も回答していました)。
認定支援機関の業務は、大きく分けて「経営改善・事業再生」「創業・第二創業」「事業承継」などですが、
経営改善という具体的な取り組みでは、やはり「経営改善計画の策定」かな、と思います。
経営”改善”なんていうと、なんやらマイナス状態→ゼロ(もしくは 若干のプラス!?)状態に戻すような、ちょっと暗ーいイメージになってしまいます。
ここでは、”改善”というネガティブイメージでとらわれるのではなく、あくまで、経営計画をつくってみると、どんなことがデメリットで、どんなメリットがあるのか、まとめてみたいと思います。
先ほどのアンケート結果では、支援を受けた側である、中小企業・小規模事業者からの声も発表されていました。
「支援を行った中小企業・小規模事業者の声上位5位」
1.経営状況が明確化した(62.9%)
2.金融機関からの信用度があがり、資金調達が受けやすくなった(44.3%)
3.自社の強み・弱みを理解できた(37.2%)
4.自社の目標とその目標までの過程が明確化し、社員の意識向上につながった(23.1%)
5.新たな商品開発・サービスの提供に道筋が立てられた(11.4%)
でした。
なかでも、4位の「自社の目標とその目標までの過程が明確化し、社員の意識向上につながった」というのは大きな収穫だと思います。社員を、どんどんプラスの方向性に巻き込んでいるからです。
でも、経営計画をつくるのは、デメリットというものもあるんです。
それは、多くの経営者が経営計画をたてることに躊躇してしまう理由ですが、それは、上のアンケート結果の1位である「現実を知る」ということですね(>_<)。
自社の経営状況が明確化すると一気に「不安」を感じてしまうからです(-_-;)。
だから、自社を知ることはとっても「勇気」がいる作業です。
もっとも危険なのが、”知らないことの安心”を(マインドで)採用しているが、 実際、経営は危険な状況(←データは語る)に陥っているケースです。
「知ってるつもり」は危険だけれども、認定支援機関という第三者によって、おもいっきり自社を知ってしまう、という機会もありがたいものですね。
しっかりとした「不安」と向き合った後は、それこそ”改善”の策はないか、アタマをフル回転させて、いろいろなアイデアが出てきますよね。
ま、これが”改善”の定義になるのでしょうが。。。
”改善”という局面になくても、ちょっと楽しく趣をかえて経営計画を立ててみるか、という軽いノリにも、私たちは十分にサポートできますので、お気軽にお声をおかけください(^^)/。