「事業承継・継続支援」のほかに「廃業支援」という考え方
これからも、中小企業の事業承継支援がさらに充実されていく模様ですね。
たとえば現経営者が事業を譲り渡した代金(所得)に関して税金を繰り延べたり、
そして、事業を譲り受けた側では、将来の事業リスクに備えて設定した引当金を損金計上できたり・・
といった税務面からの支援だったり、ですね。
中小企業は、雇用の面でも、日本の経済全体の視点でも重要な存在、といわれていいます。
だから、あの手この手で、事業を存続させようと政策面から奮起していますね。
でも、一方で こんな正反対な考え方もあります。
『これまでは中小・零細企業を保護することは人々の幸せにつながると考えてきたが、
これは雇用が過剰だった時代のケース。
でも、団塊世代の退職後は、生産性の低い企業が社会的に存在する意味が失われつつある。
生産性が高いところに労働力を移るような政策に転換すべき。
企業の早期退職支援のように、廃業促進にお金を使ったほうがよい。』
事業継続&承継促進の必要性が叫ばれて、それに応じた政策が次々と生まれています。
これは、そういった方向性とは180°違いますが、これも納得!な意見だと思います。
税制面などが優遇されると、それに便乗した悪質な例も出てくるかもしれませんし、
優遇がないと継続できない(承継できない)という考え方は、そもそもがどこかおかしいのかも。
実は水面下で、私たち一人ひとりにモノゴト&考え方に関する”シビアさ”が必要とされている時代になるのでしょうか?
※『 』は、経営共創基盤CEOの冨山和彦氏のことば(少し、要約しました)。
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公認会計士・税理士 権田 俊枝
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