「値決めは経営」を日本人の常識外で考えてみたら・・・
寒い日が続きますが、少しずつ春は近づいている予感はします。
それに、熱い平昌オリンピックでは日本人のメダルがどっと増えてきて うれしいですね!
経営者ならば、「値決めは経営」という考え方はとても重要です。
相手が快く払ってくれる最高値の1点を狙う、ということです。
経営に直結する重要な経営者の意思決定ですね。
ところで、インバウンドは年々、増加の一途をたどっていますが、
インバウンドに対しても、しっかり「値決めは経営」を考えることが大切、というおはなし。
飲食市場では、インバウンドでは 1兆円を超えたのだそうです。
ニッポンでの貴重な経験に・・・という考えで、
実は 『高ければ高いほど、貴重な経験になると考えている人も多い』のだとか。
私たちが、特別な時間や空間(旅行、記念日や式などの特別イベント等)に身を置くとき、
「メンタルアカウンティング」という、もう一つの ”心のお財布” が発動します。
行動心理学において、米国の経済学者リチャード・H・セイラー氏が提唱したもので、
人は心の中にいくつかの会計勘定(アカウンティング)を持っていて、状況に応じて、自分たちにとってのお金の価値が変動します。
旅行にいくと、確かにちょっと珍しいものがあったりすると、つい、やや高価なものでも買ってしまったりしますが、
日常のスーパーでの買い物だと、数十円のアップも気になってしまいます。
これを考慮すると、
なんと、 ラーメンに5,000円 というのもアリなんだそうです。
先の、インバウンドの例では、
高価格の食事は、外国人が重視するステータスにもつながるようで、
日本の飲食店では、工夫次第で、日本人にはとうてい提供が考えられない”お値段”で、お料理が提供できる可能性があるということです。
その工夫の仕方もユニーク。
たとえば、 ラーメンに日本酒、の組み合わせ、とか。
日本人なら ?? と思ってしまう組み合わせ&食べ合わせも インバウンドにとっては大歓迎!!
やはり、日本人の視点からみると、ここは限界があるといったところで、
工夫のやり方は、やはり、現地(外国の方)に直接、アドバイスを受けるのが良いのかもしれません。
すなわち、日本人の常識を超えたところに、「値決めは経営」のポイントもあり! ということですね。
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公認会計士・税理士 権田 俊枝
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