「働き方」改革の取り組みは、「対処」でなく「解決型」でじっくりと・・・
2017年の企業の経営課題の調査結果が、日本能率協会 から出たことが新聞に掲載されていました。
単なる流行語では済まされない、根本的な経営課題となった「働き方改革」。
働き方改革で業務見直しを重視する企業は約7割を占めました。
数値目標では、約5割の企業で「残業時間の削減」目標を設定。
また、ビッグデータやAI、I0Tなどのデジタル技術を活用した自動化も進んでいるようです。
それは、まず、営業やマーケティング分野が先行しているとのこと。
・・・でも、零細・中小企業の場合、”デジタル技術の活用”は、まだまだこれからなのかな、と思います。
「働き改革」で重視することは、調査において、
「不要な管理業務」、「無駄な打ち合わせ」、「会議の見直しの促進」 で 68%でトップに立ち、
次に、
「働き方改革の意義を明確に現場に提示」、「ミドルマネージャーの理解と実践力を高める」、「業績向上と働き方改革の矛盾を洗い出し、トップから方向づけ」・・・がいずれも50%を超える回答 でした。
一方、すでに対策済みの取り組みは、「残業時間の削減」や「休暇取得の促進」 など。
どの企業も 実践・取組みをせざるを得ない状況ですね。
会社に訪問し、現状の話を経営者から聞くと、
根本的な課題は、実際は、生産性は向上せず、労働時間の削減という点が最も重視されてしまい、結果、業績にプラスになりえていない、ということ。
それは、仕事をする意義(仕事観)が一本筋のように確立しておらず、
合わせて メディアや政策などから 対策(対処)だけに終始 追われてしまっていることが原因なのかも、と考えることもたびたびです。
このように、経営者のため息が毎回、聞こえて?くるのですが、
こういった働き方改革の課題には、「対処」でなく、根本からの「解決」に向けて、継続的な取り組みが必要なのでしょうね・・・。
じっくりと、経営者とともに 考えていきたいと思っています。
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公認会計士・税理士 権田 俊枝
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