「創意工夫」の意義を”空気化”しないために
経営のあらゆる視点で「創意工夫」という考え方はとても重要であって、
現時点より、さらに一歩でも改善していること、常に進化が必要なことは、経営者なら ”本能”的に知っています。
何となしに!?、自社の行動指針などにも しっかり「創意工夫」! と明記されている会社も多いです。
けれども、「創意工夫」ということばは、とても響きもよく、厚みのある、深いことばである一方で、かえって、
ことばが美しすぎて? ”空気化”しているのでは、と考えたりしてしまいます。
ことばの”空気化”とは、ハマリがよすぎるのか、
ことばの本来の意味・意義が無意識的に失われてしまって、
伝えられた相手の心には届かず(まぁ、この時点で伝わっていないのですが・・・)
完全スルーされてしまっている状態のことば をいいます。
(ていうか、自分で勝手に定義しちゃってマス)
そして、発言した当の本人も、内心、
『「創意工夫」なんて言っちゃってるけど、どーーかな??(汗) 』
と考えちゃっていたり・・・(^_^;)。
では、空気化しない工夫をするには、どんな点に注意すればよいのでしょうか?
まず、「創意工夫」を辞書で、その意味をよーく調べてみると・・・
・今までだれも思いつかなかったことを考え出し、それを行うためのよい方策をあれこれ考えること。
・「創意」は新しい思いつき、今まで考え出されなかった考え。
・「工夫」は物事を実行するために、よい方策をあれこれひねり出すこと。
「工夫」の特徴は、 「よい方策をあれこれ考えること」 で、何とか、努力の範囲内で私たちもできそうです(^^)/。
一方、「創意」のほうは、 「だれにも思いつかなかった新しいアイデア」 という意味であり、
こちらは、なかなかハードルが高そうです(^_^;)。
このように、ことばを分解してみると、なるほど、空気化の原因が納得できそうです。
「空気化」≒「実現できなさそうなハイレベル」
を無意識的に認識すれば、はやり、なんとなく逃げの姿勢になってしまいがちになりますね!
だから、「創意」は、別次元(右脳ベース)でとらえ、
ひらめきや直観や、ふとした瞬間に出ちゃったアイデアを推奨します!!レベルの「遊び心」で。
「工夫」は、常に、真剣に、今より、もっと良くするための危機感や有意注意をもって、日々の業務に専念すること(左脳ベース?)。
と分けて定義してみましょう。
また、「ことば」そのものも大事ですね。
空気化しない、心に残る「キーワード」も探していきたいと思っています。
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権田会計事務所
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