「守成の大事」!?~製造業の今後のビジョンは?
少しずつ、”つつじ”が花咲く季節になり、街は花と緑に囲まれて鮮やかさを増していますね✿。
菜の花もまだまだ元気です。
今日のテーマは、 「製造業の挑戦とビジョン」について、です!!
「創業は易く、守成は難し」とは、創業することよりも、その事業を受け継いで守り続けていくことのほうが難しいという意味ですが、
後継者は、現業を守りつつも、常に新たな事業を興すための着眼点と行動力が必要とされると思います。
そこに「経営」の難しさがあるわけですね(^_^;)。
『経営戦略者』(㈱TKC発行)の4月号に、 「航空機産業は日本の製造業を救えるのか」という問いに対する山岡淳一郎氏の回答がとても興味深かったので、今回は、これを要約して紹介してみたいと思います。
現在、日本の製造業人口の約半分は何らかの形で自動車産業に関わっていて、日本経済のけん引役を担えているうちは良いのですが、
逆にいえば、その体制が終わりを告げた時、現業そのものがダメになってしまうというもろさも内包しています。
いわば、不安定な1本足で立っている状態で、将来の生き残りのためには、2本足や3本足で立てるようになることが「ものづくり日本」復活のカギなのですが、かつての日本の基幹産業は国際競争に負けたり、生産拠点を国外に移転したりで、回復の兆しは見えていません。
そのようななかで、将来的に中小メーカーの構造的苦境を反転攻勢に導く可能性を秘めた産業が「航空機産業」なのだそうです。
航空機の部品点数は、大型旅客機で300万点という自動車と比較にならない多さや、世界の航空機市場は年間5%の伸びの割には、日本における、その市場規模はまだまだ小さいのだそうです。
といっても、航空機産業は、多くの中小メーカーにとっては、未知の世界だらけかもしれません。
たしかに、航空機産業への参入には、JISQ9100やNadcapを取得することが必要ですが、世界認証をとることで、日本企業の高い技術力を「見える化」して世界に提示できるツールになるということです。
そのNadcapの取得も約半数は中小企業だとか。。。
リーマンショックで経営が立ち行かなくなり、生き残りをかけてNadcapを取得した、という中小メーカーも多いのだそうです。
もちろん、一企業の努力だけでなく、行政などと手を組んで”クラスター化”する必要性も説いています。
たとえば、新潟では官民挙げて航空機産業参入を目指し、市は専従職員を長期間張り付けて”クラスター化”を支えました。そのような息の長い地道な努力が必要だともいっています。
どのような業種であっても、将来を見据えて大きく舵を切るには、それなりの長い時間と地味な努力が必要ということですね。
そんな、”未来を思う楽しさと&しなやかな忍耐”マインドを持っていきたいと思っています(^^)/。
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公認会計士・税理士 権田 俊枝
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