「海外直接投資アンケート結果報告」の報告^^
先日、太田商工会議所で 『第12回太田―国際銀ものづくり支援セミナー』に参加してきました。
昨年もこのセミナーを受けたので2回目の参加になりますが、もう、すでに12回目だったのですね(^^)。
前半のテーマは、2016年度海外直接投資アンケート結果報告について、国際協力銀行の方が講演してくだいました。
海外直接投資案件? 関係ないやー、と思われる方も多いのでしょうが、
ここでは、ざっと国際協力銀行による統計データの結果の概要をおさらいしますね。
ちなみに、この「海外直接投資アンケート結果」は、早くも28回目!
なにげにコツコツとすごいですね!
私も見習わなくっちゃ。。
調査対象は、製造業で原則として海外現地法人を3社以上有する企業です。
だから、現地法人2社以下の場合は対象外だから、ちょっと”敷居がアガって”いる調査結果かな。
調査票を送った企業のうち、回答した企業数は637社で回答率は まぁ62%ほど。
ちなみに、2016年の結果なので、トランプ政権による影響などは まだ、ここでは考慮されません。
海外現地法人が最も増加したのは、欧州で、次にASEAN5、中国、北米と続きます。欧州が増加した背景にM&Aがあるそうです。でも、中堅・中小企業による現地法人の増加数は、やはりASEAN5と中国がトップのようです。
海外生産比率も海外売上高比率は、それぞれ35.6%、39.6%で、中期的に海外生産・販売を拡大する方針は変わらないそう。。とくに、自動車業界は海外生産比率と売上高比率も、ほぼおなじ46.8%で、半分近くがすでに海外生産&売上高体制になっているということです。
つぎに、今後3年で、有望な進出先の国はどこ?の問いに、インドが3年連続で1位を獲得。中国は安定していて2位です。
一方、インドネシアは中国と同位だった、2位から3位にやや後退し、ベトナムが上昇して4位になりました。
そのほか、得票率が伸びたのは、急上昇のミャンマーのほか、メキシコ・米国が安定して上位(6位と7位)にきています。
その有望株1位のインド。
有望理由は、ダントツの理由で「現地マーケットの今後の成長性」で85%、現地マーケットの現状規模は30%ですが、安価な労働力の理由は徐々に下落傾向です。
一方、やはり課題もあって、「インフラが未整備」(51%)、「法制の運用が不透明」(35%) ですが、「治安・社会情勢が不安」といったネガティブ要素も年々上昇しています。
なお、3位のインドネシアでは、ネガティブ課題で急上昇したのが、 「他社との厳しい競争」 (39.%)で、合わせて、テロが発生した影響で、「治安・社会情勢の不安」も急上昇(31%)しています。
昨年は、テロの発生が世界ベースで、2万件以上だそうです。もう、海外では日常的に起きているんですよね。。。
だから現地では、地方だから、田舎だから、と油断はできないと思います(もちろん、近い将来日本も、ですけど)。。
(つづく)
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公認会計士・税理士 権田 俊枝
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