”コト”を興すのはやはり、アニマル精神なヒト!?
いわゆる大企業の場合で、創業者が去ったあと、後継者がその大企業を維持・発展させていくために”必要な素質”は何だろうと、先日、関与先の社長さんと話をしていました。
ところで、
当事務所では、ミニマムな規模という”強み”!?から、着々と順調に、自社のフィロソフィを歩み進めておりますが、
職員がセレクトした、『京セラフィロソフィ』の項目のなかで、
「真面目に一生懸命仕事に打ち込む」 と「チャレンジ精神をもつ」 。
両者の内容を吟味するうちに、新たな気づきがありました。
「真面目に一生懸命仕事に打ち込む」 の解説には、『呻吟語』の”リーダーとしてのいちばん重要な資質”がここでも挙げられています。
(呻吟語についてのブログは、~6月22日の「呂新語」の言葉から、”鍛錬チェックリスト”として学べること )
『深沈厚重なるは、これ第一等の資質。磊落(らいらく)豪雄なるは、これ第二等の資質。聡明才弁なるは、これ第三等の資質』 と述べています。
リーダーとして、もっとも備えるべき資質が「深沈厚重」であり、常に深く物事を考える重厚な性格をもつ人格者であるべきだ、という意味です。
ここで、「リーダー」の定義、意味を、一度確認してみると、
「グループ、集団を代表、指導、先導、統率する存在」とありました。
そして、「チャレンジ精神をもつ」には、
『「チャレンジ」ということばには、 「闘争」という意味のほかに、 「バーバリアン(野蛮主義)」と表現することもできる』とあります。
さきほどの「深沈厚重」 とは まるで対照的な「闘争」と「バーバリアン」という要素です!
特徴なのは、「チャレンジ精神をもつ」の項目には、とくに「リーダー」ということばは使われていないこと。
社員全員が、現状に甘えることなく、常に新しいものを創り出す気概をもってほしいというメッセージとも考えられますが、
リーダーの定義とは、少し変わって、開拓者すなわち、コトを興すヒトは、「バーバリアン」 つまり、アニマル的な精神をもった人ではないかな、と感じました。
はじめは、中小零細企業だったところが、しだいに、発展を遂げて立派な大企業になったとして・・・
そこには、第一等の資質である「深沈厚重」であるべきリーダーがいなければならないわけですが、
これからの時代では、「バーバリアン」!の存在も不可欠なのかな、とふと思いました。
「深沈厚重」は、 ”優等生”的存在。
一方、「バーバリアン」は、異端で、一見、”劣等生”的存在。
といえるかもしれませんが、
これからの世の中を引っ張っていけるヒトは、新たな価値を創造できる人。
こうゆうヒトが大企業でも必要になってくる、と思います。
でも、そういうヒト、日本では少なくなったのかな~と(^_^;)。
”失敗してもいいから、チャレンジしてみよう”と、リーダーがエールを送る。
そんな仕組みが組織において、本気で必要とされるのかもしれません。
『京セラフィロソフィ』の「チャレンジ精神をもつ」の内容に、
『軽々しく挑戦すれば、とんでもない大失敗をまねいてしまいかねませんから、どんな障壁に打ち当たろうとも、それを乗り越えて努力を続けていくというタイプの人でない限り、チャレンジをしてはならないと私は思います。』
言い換えれば、 「とんでもない大失敗をしてしまうおそれがあっても、メゲないメンタル強い人を応援します!」というメッセージにも聞こえませんか?
(ズッコけても、なんのコレシキ!の精神で)
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