成功体験で「強み」が「弱み」に変わるとき・・・?
最近は、周辺を歩いても庭のあちらこちらで咲く梅の花が目に入りますね~(^.^)。
確実に春は近づいているのを感じます(そして花粉も・・・(^_^;))。
先日、日経新聞の「やさしい経済学」で、強みが弱みに転化するメカニズム「能力の罠」についての記述がありました。
それは企業の組織で、一度、確立した成功(効率的な)プロセスは、ひとつの強固な価値基準として、組織の中で固定化されてしまう危険性を説いたものでした。
たとえば、日本の企業のケースで、シャープがかつて亀山工場で液晶パネルに関して、統合的な仕組みを構築していた成功体験によって、後のアジア勢の台頭で統合プロセスの優位性が薄れてきたのに気付かず、さらに後に稼働した堺工場でも同様の統合システムを稼働させてしまった、という例です。
さらに、これは大企業だけでなく中小企業にも当てはまると筆者はおっしゃっていますが、大なり小なり、その業界にどっぷり漬かっていると、誰しも、目の前の課題の解決や対処のために、視点がズームインされてしまうのだと思います。
これが、大企業だと、巻き込む人が多い分、軌道修正が大変ということですね。
これを「能力の罠」と呼んでいますが、「自分は能力がある」という自覚はなくても、普段、一生懸命に仕事に打ち込んでいる分、つい近視眼的になってしまう自分を意識しなくては、と思います。
だから、まったく自分と業界の違う人との交流は絶対に必要なのですね~、と感じるこのごろ・・・。
FinTech革命とか、クラウド化、などへの対応や備えも大事ですが、さらに、その先を見据えることも大事なことかな、と思います。