投資の選択に困った!ときのジャッジメントは?
閉幕した、リオ・オリンピックでは、日本で過去最多のメダル獲得数で話題となっていますが、その勝因のひとつとして、選手の”メンタル・スキル”が向上した、という点があるようです。
この点について、また、後のブログで(^^)/。
さて、今回は、 「投資にあたってのメリットとベネフィットのおはなし」 。
『固定費の増加を警戒する』という稲盛和夫著の 『実学 ~経営と会計』
での教えがあります。
これは、収益の増大を見込んで安易にコストをかけた(投資した)けれども、
期待どおりの収益が得られなかったにもかかわらず、固定費だけが順調に増大してしまう、という、経営判断でおかしがちな失敗を戒めたものです。
厳格に数値を用いて採算性を見積もり、慎重な投資が必要なことはいうまでもありませんが、
投資をする際に(コストをかける際に)、投資をすることによるメリットとベネフィットを分けて考えることも有効だと思います。
メリットとは、投資対象のもつ、特徴やスペック、長所など、です。
たとえば、操作が容易である、コストが安い、効率的に処理できる、などです。
まぁ、極論すれば、吉野家の牛丼のように、『やはい・やすい・(食べ物の場合)うまい』 に最終的には集約されてしまうのかもしれません。
よくありがちな、「知り合いに頼む」という要素も、”心理的にラクという”メリットのひとつかもしれませんね。
一方、ベネフィットは、それを投資することによって、自社(自己)の事業の目的(目標)の達成にどれだけ貢献できるか(近づくか)、という点が考えるポイントになります。
目的や目標は、各社(各自)違いますし、経営者の真の価値観にも結びつくものなので、一概にはいえませんが、
たとえば、自社の業績の継続的なアップをしていきたいならば、社内で働く社員たちの、最もかつ直接的に成長に結びつくものは何か、という視点で選択・検討したりします。
だから、必ずしも価格面などの単純な要素だけで投資を決定するものではなく、総合的な「価値」で判断されます。
それは、 ”機能的”に満たされる「価値」と、”心・感情”で満たされる「価値」の両者です。
メリットは、今すぐ、効果が見える、短期的な視点から検討されるのに対し、後者のベネフィットは、比較的、長期的な視点から検討を加えることになります。
必ずしも、この考え方に合致しない投資パターンもありますが、固定費を増加させなければならなくなった際の、困ったときの一つの判断基準になるかもしれません。
逆をいえば、供給側は、相手の視点にたった、ベネフィットを徹底的に追求する必要があると思います。
もし、権田会計のベネフィットのひとつを挙げるとすれば、
経営のジャッジメントが(実は)コワい!、迷っている、という場面に(クライアントが)遭遇したとき、
財務面・税務面でのアドバイスだけでなく、
メンタル面からビジョン達成にいたるまで、
トータルで経営者の不安を和らげる判断がサポートできる、という点でしょうか・・・?
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公認会計士・税理士 権田 俊枝
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