“数字で経営する”、も呻吟して初めて身に沁みて分かる!?・・・

今月19、20日に開催された盛和塾世界大会の塾長講話は、「会計」がテーマでした。

 

これまでの教えの中にも、会計がわからずに経営はできない、と言われている塾長ですが、今回は、

その「会計」のみにフォーカスされた講話だったことに、正直、ちょっと驚きでした。

 

・・・でも、テーマが「会計」である、という背景は、やはり誰でも知っている、大企業(上場企業)の不正会計の存在があるのだと思いました。

講話でも、実際の企業名を出していらっしゃいましたが、話の第1番目に、

 

「経営における数字は正しくなければならない。」

 

という、ごく当たり前の鉄則を守る大切さを説かれています。

 

”うそをつくな、ひとをだますな”

人としてのプリミティブなことを 日本を代表する企業でさえも難しくなっているという現実。

 

大きな会社になればなるほど、そのプリミティブな感覚は麻痺していくのでしょうか・・・?

 

「まぁ、基本的には正しいんだけど、ここだけ例外的に、ね。」

 

のような考え方は、”蟻の一穴”  からやがて必然的に大きな破滅へと向かうことになります。

 

「因果の法則」ですね、これも。

 

そして 二つ目は、

 「経営における数字を厳しくとらえる姿勢。」

 

また、三つ目は、

「数字が細分化されて管理されていること。」

 

細分化とは、空間的(組織ごとの目標数字をたてる)・時間的(例えば月次など時間を軸として目標をたてる)

のふたつのこと。

 

そして、4つ目は、

「細分化された数字がリアルタイムに見えること。」

 

それを忠実にシステム化して実現にしたのが「アメーバ経営」です。

 

 

京セラも、中小零細企業だったころ、とても資金繰りが苦しかった。

 

だから、 「余裕ある経営をするにはどうしたらよいのだろう??」

を強く思い秘め、苦悩し、呻吟し、結晶として生み出されたのが、京セラの会計学、そしてアメーバ経営。

 

塾長は、強い思いから、深く考え続け、呻吟して生み出すことの大切さを当時の松下幸之助氏から、「ダム式経営」というかたちで教わりました。

 

だから、アメーバも京セラ会計学も、第三者が”クール”に直輸入しただけでは、まったく意味がありません。

 

誰もが、呻吟しながら、体の中から魂(の叫び)を絞り出すように、自分たちにとっての最適な方法を考えるのが一番、自分たちにとって尊いもの、となるはずです。

 

このような、”体感”して”確信”できる機会が、私たちにはどのくらい残されているのでしょうか?

 

今回の講話で、呻吟に耐え、より良い知恵を自ら生み出すことの大切さ、尊さをあらためて胸に刻みました。

 

※呻吟とは、苦しみ悶えること。

『呻吟語』は、人生の様々な苦しみを忘れないための智慧を説いているのでしょうか・・・?

 

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公認会計士・税理士 権田 俊枝

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