新規事業のタイプと工夫の仕方
10日のブログ では、新規事業への熱意さと、統計データの結果からみた 中小企業の新規事業の展開についてでした。
前回のブログでも挙げたように、新規事業の定義を
(1)新商品の提供・・・従来の市場・分野を狙って新たな商品を開発・提供すること
(2)新分野への進出・・・従来と異なる市場・分野を狙って新たな商品を開発・提供すること
としていました。
この調査では、具体的な事業パターンは判明しませんが、
上記の(1)(2)とも、しっかりと 社内で「事業構築」をしているタイプかもしれません。
事業には、二つのタイプがあって、
上記のように、新しい商品等を自社で開発し、既存の市場で拡販したり、新規の市場に参入するタイプと、
もともと商品などは他社が開発済みで、それを仕入れて売る、というブローカー的な事業タイプもあります。
利益率や、事業モデルの長生きさ?を考えると、当然、 ”生んで育てる”「事業構築タイプ」のほうが望ましいのではないかと思いますが、
それでも、まったく発明!?されていない、この世の中にないものを生み出すのは稀なケースです。
やはり、すでに世の中にあるものを組み合わせたり、少し変容させてみたり・・・がほとんどだと思いますが、
そのときの 工夫の視点で役立つのが、 『オズボーンのチェックリスト』ですね。
まぁ、もともと新規の事業アイデアのタネは必要とは思いますが、
『オズボーンのチェックリスト』では、
既存の商品やサービス あるいは、新規アイデアを生育させるために、
①他の用途に変わられないか?
②似たアイデアをマネできないか?
③拡大(加工、複数化)できないか?
④縮小(分割や廃止)できないか?
⑤変更(かたちや意義などを)できないか?
⑥代用(他のものにすることは)できないか?
⑦入れ替え(順序など)できないか?
⑧逆転(役割や立場など)できないか?
⑨統合(目的やアイデアを)できないか?
をテーマごとにあてはめて再考してみるというものです。
私個人では、アイデアがかなり煮詰まってきた際に活用できるかな、と感じます。
あいまいなテーマのままでは、たぶん、このチェックリストの活用は難しいかな・・・と。
一見、難儀な新規事業のアイデアも、トレーニングしだいと言えるかもしれません。。。
中小企業では、アイデア創出も実行も経営者によるところが大きいから、経営者はマルチな才能が必要になりますね。
なので、アタマのトレーニングも日々、磨き上げないと、ですね!
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公認会計士・税理士 権田 俊枝
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