時代の変化と自分たちの変化のために必要なこと

『ドイツの有名な会計学者であるレフソンは、その著書の中で、

「記帳と年度決算書の作成は、日常の報告のために必要であり、かつ、企業倒産を防止する意図がある。」と言っています。

 

つまり、決算書は誰に報告するものでもない、倒産を防止するため、経営者が自ら報告するために作成するものであり、

また、ドイツ税法の権威者、クルーゼ教授も「だらしない帳簿の記帳は 破産者の特徴である」と述べています。』

 

『・・・複式簿記を創始した、修道僧のパチオリも 「秩序のないところでは、すべては混乱に陥る。」ということわざを引用して、会計の重要さを訴えています。』

 

(  『』内 「会計はやっぱり会社を強くする」(坂本孝司先生著)を引用 )

 

 ”だらしなさ” を「秩序のなさ」とも表現していますが、

私が過去に訪問した会社を訪れたなかで、帳簿がだらしないパターンの会社では、経営全体もなんか 緩みが出ていると実感しました。 

・・・決まって、業績もよくない、のでした。

 

自計化をする、つまり 自社内でしっかりとタイムリーな月次決算を行う体制を整える目的を、 「倒産の防止」としていますが、

それをダイレクトに理由として押し出すと、ややぎょぎょっとしてしまいますね。

 

「倒産しない会社」て どんな会社なのでしょう・・・?

 言い換えれば「生き残る会社」ということ。

 

それは、

 

「儲ける仕組みが機能している会社」ともいえます。

 

個人事業だろうと、法人であろうと、必ず「顧客」は存在しますが、その「顧客」のライフスタイルは必ず 変化していき、それに見合うビジネスモデルも変わっていくものです。

 

時代にあう「ビジネスモデル」をつくり続けるということ、そして同時に トレンドに合せるだけではなく、自分たちの「顧客」も定義していくことが大切だと思います。

 

自分たちのビジネスは、何年後にどれほど変化していければいいか、を数値的にも計測するために、やはり会計は欠かせません。

こんな”変化”には、会社の経済的な余裕と そして何より 社長さんの精神的な余裕が大切ですから。

 

 だから、ビジネスも会計も自分たちのものにしていく必要があるのです。

 

時代の変化に合わせて 自分たちもかわっていく(自分らしく、ね^^)。

 

それを遂行するために、会計はそのコックピットを果たします。

 

変化したくないこと(伝統や、自分たちが大切にしていること)を守るために、変化する。

そのための 土台として会計はたいせつですよ~、というお話でした(^^)/。

 

 

*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*
公認会計士・税理士 権田 俊枝

〒373-0853
群馬県太田市浜町3-6
太田商工会議所会館4階

tel.0276-49-5575
fax.0276-49-5576
*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*