時流を追わない、冷静に華麗なる”牛のヨダレ”経営!

今年9月に、生涯研修で『易経』の講義を受けました。

わずか3時間足らずの駆け足の講義でしたが、楽しく、大いに学ぶべき事柄が本当に満載!で、自分の人生での重要なテーマとして、これからも学習を継続したい、と強く感じました^^。

 

『易経』といっても、占いのロジックとしてではなく、経営に活かすための『易経』です。

 

 そのなかで私が特に(すぐに?)印象に残った ことばが「時流を追うものは、時流とともに滅びる。」という教えです。

時流とは、トレンド、ブーム、といった その時の流行を表しています。

 

その時流には絶対に追ってはいけない、追えば その時流によって衰退してしまう・・・という教えです。

 

 

 

なんと50代! 続く、奈良県下市町にある『つるべすし 弥助』の家訓と、そして、その800年!の歴史を支える継承者の心底にも やはり この真理が生きています。

 

『つるべすし 弥助』の家訓は、次のようなものです。

 

 

すし屋と屏風は広げるな。広げすぎるとパタンと倒れる

 

商売は牛のヨダレでいい。だらだらとつながることこそ善し

 

自分のエンジンを持て。人に流されず自分のスタンスを

 

 

 

 「自分がどう継ぐかよりより次にどう継ぐか」・・・という想いを代々大切にしている経営者。

 

お料理の質の高さだけでなく、きっと、経営者の揺るぎない信念や気概が、お客さまを永く惹きつけるのではないか、と思います。

 

3代続くと会社は傾くとか、会社の30年寿命説 などといわれて、早、数十年。

 

しかも、想像もつかないくらいの猛スピードで移り変わる環境になった今、何を次世代に残すために、

何を変えて 何を変えてはいけないのか・・・、もはや考える時間のスキもなし!?!?

 

でも、誰でも、どんな企業でも、じっくり将来や自分自身と向き合い、「時流」ではなく「時中」を見定めることが重要な時代なのではないかと思います。

 

 

 黄色い花のテクスチャー

 

 

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公認会計士・税理士 権田 俊枝

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