社長の問題行動パターンを解決するには?
今日は、ちょっと厳しいお話(^_-)。
『社長の仕事』(TKC出版)のなかで、社長が日常の行動レベルにおいて、会社をつぶしてしまう問題行動を4つ取り上げています。
1)時間を守らない。
2)行方不明になる。
3)ゴルフが多い。
4)親睦団体に時間に取られている
の4つです。
1)はごもっともですが、2)は社員の誰もが社長の行き先を知らない、というケースを挙げています。
3)ゴルフが多い については、
『会社の業績はひっ迫して抜き差しならなくなってきた場合は、どんなに好きでもゴルフは止めるべきです。ゴルフは貴重なビジネスの時間をほぼ一日も費やす娯楽だからです。付き合いだから仕方ない、という言葉がいかに空虚なものか、本人が一番よく分かっているのではないでしょうか。』(P45)とけっこう厳しい文章が記載されています。
4)の親睦団体に時間を取られる では、
『こういった組織への加入は本業に余力があってのことです。利害関係の伴わないこれらの組織内の人間関係は居心地もよく、それなりの意義もないわけではありませんが、本業が不振であれば、見直してみましょう。』(同じくP45目)とあります。
まぁ、それでも、(会社がダメになる)原因を探してばかりいても仕方ありませんね。
ここでは、問題行動を ”解決の視点” から見てみましょう。
1)は注意するように心がけて、時間管理などを習慣化することで解消できると思いますが、
2)~4)は、なぜ、そのような行動をとってしまうのか、自分自身と向き合って考える必要がある と思います。
2)は、社員に知らせると、なにか不都合があるから? 外出する理由は、仕事とは一見、関係がなくても赴かざるをえない場合もありますので、それをどううまく社員に伝えたら 社員も不安にならずに済むか、を考えればよいと思います。
3)や4)では、事業そのものに、トップである社長自身がビジョンや喜びを感じられない、あるいは、社員たちと人間関係で悩んでいる・・・とか、いずれにしろ、「逃げ」の行動が問題となっているわけです。
なぜ、「逃げ」の姿勢 が自分には生じているのだろう?
もしかしたら、やたら悲観していないか?あるいは、思い込みが強すぎたり、決めつけがあるからではないのか・・・?
など、自分の考え方に”歪み”がないだろうか? と考えて、少しずつ紐解きながら それらを解消していく、ということをしていくと、案外 簡単に問題行動が解決できたりします。
なかなか 厄介なことなのですが、 大事なポイントは 自分の考え方のクセを知るために、まずは、自分自身としっかり向き合うことだと思います。
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公認会計士・税理士 権田 俊枝
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